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Urban Tale / URBAN TALE
火薬バカ一代 ★★ (2009-12-19 11:50:00)
スティーヴ・ペリー似のハスキー・ボイスを駆使して伸びやかに歌うVoと、確かなテクニックを備えつつ、
終始メロディ重視の姿勢を崩さない二ール・ショーン型のGが、軽快なリズム・セクションに乗って
キャッチーに駆け抜けていく①が始まった瞬間、「よっ、フィンランドのJOURNEYっ」とありがちな称号で
バンドに呼び掛けたくなる、ヘルシンキ出身の5人組が'01年に発表したデビュー作。
JOURNEYからの多大なる影響を土台に(もともと彼らのトリビュート・バンドとして活動を開始したのだとか)、
そこに北欧のバンドらしい透明感を加味して構築された産業ロック・サウンドは、洗練された清涼な哀メロに満ち、
聴いてるだけで、日々の生活で荒んだ心がみるみるうちに癒されていく様な感覚が味わえる。
作品全体を柔らかく包み込むノスタルジックな雰囲気がこれまた絶品で、特に、Keyがプログレ・ハード風味を
演出する③は、いつ何時聴いても、仄かな悲哀を湛えたどこか郷愁を誘うメロディにほろりとさせられる名曲。
(2ndアルバムは、このノスタルジックな空気が薄らいでいて残念だった)
勿論、前述のOPナンバー①や、バンドの代表曲として知られる名バラード⑤といった、
「ドJOURNEY」路線の楽曲の素晴しさについては今更言うまでもない。
捨て曲なしのクオリティ誇る本作だが、敢えてイチャモンをつけるなら、全13曲という収録曲の多さ。
もうちょい曲数を絞った方が、1曲1曲のインパクトが高まったんじゃないかなぁ。
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