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Plague Angel / MARDUK
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2005-02-02 23:01:00)
ブルータルブラックからは最近離れてましたが、輸入盤のあまりの安さにつられて購入。
でも、アートワーク白黒で病んでて今までで一番かっこいいと思いますが、歌詞が非常に読み辛いですね…日本盤を買うべきだったかも。

作品の数が増えるにつれ、音楽性を変化させるバンドとそうでないバンドがいますが、MARDUKは間違いなく前者ですね(笑)4thと聴き比べてみても、「進歩」はしていても、ブラスト・荘厳リフ・がなりスタイルのデスヴォイスという曲の根幹はなにも「変化」してません。
4thの時とは共通するメンバーが一人しかいないのに、やっぱりファンが望んでいる事と自分たちのやりたい事がはっきり分かっているバンドって強いんだな…と、改めて実感。

さて、今作を作るにあたってVoのLegionが脱退し、新メンバーにMortuusが加入した訳ですが、このヴォーカルもかなり良いですね。確かにLegion程のえぐいまでのねちっこさは感じられないですが、その分声の種類が多いです。

ただがなるだけでなく、溜めを利かせたり挙句の果てには咳き込んでみたり、かなり良いヴォーカルです。以前はプリミティブブラックのバンドに所属していたらしく、納得できる狂性です。インタヴューによるとLegionは喉を痛めていて、しかも育児に忙しいらしいので脱退はしかたないのかもしれませんが、後任がこのMortuusならば満足です。
Legionは良いパパさんになって下さいね(でもあのがなり声でしつけられたら絶対反抗できなさそう…その結果超良い子になったりして・笑)

今作ですが、まだMARDUKの全作を聴いていない私が言うのもなんですが、もしMARDUKの作品にランキングをつけるなら6th、4thと並んでベスト3に入る名盤だと思います。
前作よりもリフの緊張感が上がったり、ドラムは更に凄まじいブラストを披露していたりしていますし、アルバムの構成も早い曲と遅い曲の曲数のバランスが理想的で、全体的にパワーアップした作品だと思います。さすがに日本盤が出ているだけのことはあります…

追記:Mortuusの在籍していたバンド「FUNERAL MIST」はプリミティブではなかったです。でもかなり良いバンドなので、このアルバムが気に入った方には是非聴いてもらいたいです。

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