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Defying the Rules / HIBRIA
アウトランダーズ ★★ (2006-01-22 22:16:00)
最近の多くのメロパワ系のバンドと違い、HELLOWEENなどのジャーマンメタルからの影響よりも、IRON MAIDENやRIOTなどのもっと基本的なHMバンドからの要素が目立つ。スティーヴハリスばりのうねるようなベースと超メロディアスなハーモ二ーを奏でるツインリードギターの絡みがこのバンドの最大の特徴だが、それ以上に素晴らしいのがユーリサンソンのヴォーカルなのだ。マイクヴェセーラのような伸びのあるハスキーヴォイスに加えて、スティーヴグリメットばりの圧倒的な声量をほこり、アグレッシヴな歌昌はポールディアノからの影響も感じさせる。
まさに新世代のメタルゴッドに成り得る逸材なのだ!本当に凄い。とヴォーカリストの凄さばかりがどうしても目立ってしまうが、捨て曲無しの完成度をほこる本作のメインソングライターであるベーシストのマルコパ二ーキの作曲能力も凄い。歌詞を見るとどうもコンセプトアルバムらしいのだが、ドラマティックなイントロに続くTHUNDERSTEELの頃のRIOTのようなキラーチューンの連発で完全にノックアウトさせられてしまう。しかしこのバンドの本当の凄さは後半のプログレッシヴな楽曲だ。DREAM THEATERほど複雑ではないが初期のIRON MAIDENを思わせるフックのある展開が素晴らしい。個人的にはこんなにバカみたいに聴きこんだHMアルバムは実に久しぶり。デビュー作でこんなに凄いアルバムを作ってしまってこの先どうするの?と思ってしまうが、今後の活躍が本当に楽しみ!
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