この曲を聴け! 

BE / PAIN OF SALVATION
2Y1Y1Z2 ★★ (2010-02-11 13:54:00)
とんでもないアルバムを作ってしまいましたね…
どこか懐かしいけど誰にも似ていない、もはやプログレと括るにも有り余るその深長な音楽性はどこから触発されたものなんでしょうか。突然変異ともとれる一方で、Dea PecuniaeあたりはThe Wall期のPink Floydっぽくもあるし…おそらく聴き手によって全く異なる所感を齎す玉虫色の音像なのでしょうね。真っ黒なジャケットとは対照的に。
これまでのアルバムはコンセプトありきの楽曲が持つ個々の味わいを不断に楽しむ感じでしたが、今作は一曲一曲の主張があまりに強く、その放縦さから一貫性を見出すのはかなり至難で、しかしその混淆の中でもイデア論的(また陳腐な言葉ですが)ストーリーは間違いなく進行しているわけで…
ああ、言葉でこの稀有な作品を形容するのは難しすぎる!とにかくご一聴ください。Pink FloydやMarillionが好きな方なら絶対に気に入るはず。特にLilium CruentusやIter Impiusを推します。
例のごとく、日本版推奨です。今回もダニエルによる『簡単な紹介(それにしちゃ長いし難解すぎるよ)』が全訳で載っています。
このアルバムの考察だけで本一冊書けると思うのですが…知名度低すぎるよなぁ。処遇が釣りあいませんよ、本当に…
→同意