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UC III (2003年)
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UC III
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解説 - UC III
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2018-07-25 01:02:13)

元STONE FURY~WORLD TRADE等の活動で知られるブルース・ゴウディ(G)が結成したバンドが、'02年に発表した3rdアルバム。なのでタイトルもシンプルに『Ⅲ』。
マーク・フリー、ケリー・ハンセンという歴代シンガーの後釜として、三代目フロントマンの座に就いたのはフィリップ・バードウェル。確かこの人の歌声を初めて耳にしたのが本作だったと記憶しておりますが、ハードナンバーからバラードまで、時にパワフルに、時に情感豊かに歌いこなす実力者ぶりに感心すると共に、毎度のことながらアメリカのHR/HMシーンの選手層の厚さに驚きを禁じ得なかったという。
正直、楽曲の方は少々地味な出来栄えで、フィリップの見事な歌唱に助けられている感が無きにしも非ず。時代を感じさせる飾り気に乏しいサウンド・プロダクションの下、フックの弱い1曲目、2曲目と流れて行った時には、一体どうなることかと冷や汗が浮かびましたよ。しかしエキゾチックなメロディがフィーチュアされた③辺りから徐々に空気が変わり始め、申し分ない程にエモーショナルなフィリップの歌声と、泣きメロを紡ぎ出すブルースのGが組み合わさった名バラード④や、インストの小曲⑤から繋がり、哀感を湛えて展開していくメロディアスHRナンバー⑥、GOTTHARDもカヴァーしたROLLING STONESの名曲“RUBY TUSEDAY”のカヴァー⑫といったハイライト・ナンバーを要所に配して構成された本編の聴後感は、十分に満足いくものになっております。
UNRULY CHILDの必聴盤とされる1stは今じゃかなり入手困難になってしまいましたので、本作辺りを入門盤にしてみるのも一つの手ではないかと。



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