ギターのヘッドとドラムのスティックで出来たマシンガン、というユニークなジャケットの本作は、このバンドの1stで、70年発表。 GUNを解散したガービッツ兄弟が次に結成したバンドらしい。わたしはGUNは今のところ未聴だし(RACE WITH THE DEVILは知ってるけど)、このバンドのことも全然知らないので、ホントに聴いた印象しか言えませんが...凄くイイよコレ。全10曲、歌そっちのけで弾き倒してる感じで、特にドンガドンガとパワフルなドラムの存在感が凄いです。 演奏も良いけど曲も良い。ただ、レコードからそのまま落としたのか知らないけど、「プツプツ」という雑音が聞こえるのが気になります。 わたしの年代ってのはHELLOWEENやらSONATAといったバンドが専ら人気を独占しているわけですが、そういうのも良いとは思いつつも、こういった70年代ハードも無視せず聴こうよ、とか思ったりして...。だって勿体ないよね。
元GUNのポール(G,Vo)&エイドリアン(B,Vo)のガーヴィッツ兄弟と元SPOOKY TOOTHのマイク・ケリー(Dr)の3人で結成されたバンドによる'70年発表の1st。 とにかく各楽器のハイ・テンションなプレイが半端じゃなく凄まじい! 気合の入った各楽器のプレイの応酬が凄まじい「BUTTER QUEEN」、ツインで奏でられるギター・リフがかっこいい「DAZE」、ドッシリと刻まれるヘヴィなリフがクールな「ANOTHER WAY」、美しい情景が目の前に浮かぶようなドラマティックな名インスト曲「A THIRD OF A LIFETIME」、バンド名を冠したメロディアスかつドラマティックな名曲「THREE MAN ARMY」、哀愁ある歌メロが秀逸な「AGENT MAN」、まるで機関車のような突進力が凄まじい「SEE WHAT I TOOK」、メロディがあまりにも物悲しい「TOGETHER」等、楽曲も熱いプレイが凝縮された曲、ドラマティックな展開を見せる曲、叙情的な美しさを備えた曲と幅広く、それでいて散漫な印象を与えないのだから素晴らしい。 穴空きジャケットも秀逸。