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Another World (2008年)
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Another World
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解説 - Another World
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1. 失恋船長 ★★★ (2025-01-26 12:10:53)

北欧のメタルバンド、リリース元はEscape Musicときてますから、ある程度の担保は既にありますね。これが2枚目となりますが、1枚目と今作の間に主要メンバーはドン・ウィルクが歌う伝説のバンドWhite Wolfのアルバムに参加とテンションを上げさせてくれます。

さぁ出している肝心の音は幾度、スカンジナビア半島を感じさせないワールドワイドな感性に彩られたメロディックメタルをやり切っています。その最大の要因はシンガーのデヴィッド・リースによる力強い歌声によるところが大きいでしょう。深みを与える鍵盤プレイやメロディの質感など、冷ややかな感性はあるのですが、それらを燃え尽くす灼熱のヴォーカルパフォーマンスが、メンバーのアイデアをより刺激し北欧ブランドでは括れない、もっと広範囲で受け止められるサウンド作りに貢献している。

そつなくこなすバックの演奏とアレンジ、ギターサウンドを引き立てる歌ではなく、完全にデヴィッド・リースが主役のように感じる。コーラスで参加するマッツ・レヴィンもいい、そして④ではマッツ・オラウソンがピアノで客演。ギターのマーティン・クロンルンドは自らスタジオを経営、その関係で裏方作業でも実績がある。そういう目線が、トータルバランスでサウンドを作るという事に意識が働くのだろう。

バンドサウンドに個性は薄い、度肝を抜かれるようなプレイや斬新さで魅了する瞬間も皆無だ。しかし安定感はある。そして聴けばアレンジの妙味を感じる。なるほどなぁと、時折リッチー・ブラックモア風のギターを弾くのもオールドスクールマニアにはニヤニヤさせる瞬間だ。

明確なバンドの音がある。その強みは一定の重要があるだろう。2008年という時代も正統派スタイルの復権が起こり始めた時代なので、マニアには大いに受け入れられたろう。パワフルな歌とワールドワイドな感性を携えたハードサウンドは、正統派マニアには大いに支持されるでしょうね。



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