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Paragraph V (2021年)
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Paragraph V
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解説 - Paragraph V
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-01-25 12:45:38)

北の狂獣の異名を持つ北海道はおろか、日本を代表するHM/HRバンドによるセルフリメイク作。正直、このシリーズは多いので、全く新鮮味はないのだが、過去に埋もれかけている名曲を掘り起こし、海外のマニアに知らせるには効果的といえるだろうし、新規さんにとっても昔の曲に触れる機会になるので悪いアイデアではない。
ここは、お馴染みの恒例行事として楽しむのが一番でしょう。予想外の選曲もあったりと、個人的には重複のない選曲は大いに買いだし、完結している久保田陽子時代と対峙する下山ヴァージョンの違いを楽しめるのも、この企画モノならではの味わいでしょう。でも久保田さんで完結しているので難しいですよね。
シングルギターだった曲をどう料理するのか、トリオ編成の曲をどう膨らませるのか、そういう知的好奇心をくすぐりまくるリメイクベスト。
現代的なマッシブでメカニカルな要素が増量、その中にある人間力の見せ方、そういう匙加減が絶妙な絡みを見せている場面と、少々、スッキリとまとまったなぁと感じさせる場面があり、オリジナルに対する思い入れもあり逆に違和感を覚えるのだが、最強のメンバーが揃い、一体となり襲いかかるバンドサウンドは健在。
聴き手を裏切る複雑な展開とテクニカルな演奏、明快で歯切れがよい肉厚なサウンドはメタリックに染め上げることで、メロディアスなのに攻撃的なサーベル流メタルへと昇華している。

個人的には、やはり熱くなる部分は少な目です。オリジナルを聴きすぎているせいもある、ジェラシーもオリジナルを聴きすぎた。それほどサーベルはお世話になった。全盛期の彼らのライブなら余裕で二桁みている。下山が抜けた後も足を運んだ。エンジェルさんも叫さんも見た。それだけに、Paragraphシリーズはつい最近のリリースに感じてしまいす。
本当は10年振りなのに、そんな個人的な溺愛指数のせいでイマイチに感じていますが、ライトリスナーにとっては嬉しい企画でしょう。
でも初心者向けとは言えないのが難点。もっと代表曲あるもんなぁ。これは裏番長だもんね。



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