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TEENAGE REBEL (2024年)
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TEENAGE REBEL
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解説 - TEENAGE REBEL
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-30 23:44:51)

80年代愛が詰まった“ON THE RUN”と“1989”のコミカルなPVのビジュアル・インパクトでも話題を呼んだスウェーデンの5人組、NESTORがデビュー作『KIDS IN A GHOST TOWN』(’21年)の高評価を追い風に、'24年に発表した2ndアルバム。
北欧における80年代トリビュート・ブームの盛り上がりを支える多くの若手バンドと異なり、NESTORは80年代実体験組(結成は'89年まで遡るという)。そのためヒゲ面のオッサンが揃ったメンバーのルックス面の華やかさでは数歩遅れをとるものの(失礼)、スウェーデン国内のポップ・シーンを中心に、数々のヒット曲を数多のアーティスト達に提供してきたトビアス・ガスタフソン(Vo)の磨き上げられたソングライティング・スキルが光る収録楽曲は、彼らが派手な見てくれだけが売りのバンドでないことを立派に証明してくれています。
期待感を煽るイントロSE①から爽快感を伴って盛り上がっていく②、歯切れ良く躍動するアルバム表題曲③、高いヒット・ポテンシャルを感じさせる④…といった具合に、溌剌とした曲調にフラッシーなGと煌びやかなKey、キャッチーなコーラス・ワーク、北欧らしい哀愁とポップ・センスが絶妙なバランスのメロディとに彩られたメロディックHRチューンの数々は、確かに80年代風味全開である一方、じゃあ具体的に80年代のどのバンドに似ているのかと考えてみる案外例えがパッと思い浮かばないという、実はNESTORならではの個性もしっかり刻印された仕上がりとなっています。特に胸を締め上げる哀愁のメロディ大盤振る舞いな⑤なんて本編のハイライトに推したいぐらいの名曲ですよ。
力作だったデビュー作を更に上回る、捨て曲なしの完成度を有する1枚じゃないでしょうか。



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