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Thief / Over the Edge (火薬バカ一代)
Over the Edge (火薬バカ一代)


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Thief / Over the Edge
爽やかさと哀愁、親しみ易さとロックのエッジが
バランスよく同居したメロディアスHRナンバー。
往年の歌唱力は保持しつつ、適度に枯れ感も漂わす
ミッキー・トーマスのVoも曲調にマッチしていますよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-17 00:19:36)


Over the Edge

改名分離とドラスティックな音楽性の変化を繰り返しつつ活躍したJEFERSON STASHIPが、先頃久々に新作を発表したというニュースを耳にして思い出したのが、80年代以降長らく同バンドのフロントマンを務めたミッキー・トーマス(今回の再結成には不参加)が、'05年にOVER THE EDGE Featuring Mickey Thomas名義でリリースしたこのソロ・アルバムのこと。
仕切りはFRONTIERS RECORDSで、プロデューサーはファブリッツオ・V・グロッシー、共作者としてNIGHT RANGERのジャック・ブレイズ、JOURNEYのニール・ショーンとジョナサン・ケイン、SHERIFのフレディ・カーシらが名を連ねている本作で聴けるのは、関わっている面子からも容易に想像がつく通りのハイクオリティなメロディアスHR。
ただ、サイケデリック・ロックからAOR/産業ロックへとJEFERSON STASHIPのコマーシャル路線への方向転換を主導した人物のソロ作ゆえ、もっとボーカル・オリエンテッドな方向に振り切った作風を追求しているものと思いきや、ミッキーの張りのある歌声に加えて楽器陣の聴かせ所もきっちり盛り込んだサウンドは、ポップな中にも存外ロックの芯が感じられる仕上がり。ことにミドル・テンポでキャッチーなアルバム表題曲①、フックに富むサビメロがとにかく絶品の②、爽やかさの中から仄かに哀愁が滲む③、躍動感溢れるパワフルな④、エモーショナルに聴かせるバラード⑤といったハイライト級の逸品が連続する本編前半の出来栄えは出色です。
本プロジェクトはこれ1枚きりで立ち消えとなってしまったのですが、再始動したJEFERSON STARSHIPに対抗して、ぼちぼち新作を発表してくれないものでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-11 23:14:32)