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THE NIGHTS (2017年)
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THE NIGHTS
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解説 - THE NIGHTS
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2023-10-23 22:58:27)

THE NIGHTSといっても、お笑い芸人のことでなけりゃ、セガサターンの名作ゲームのことでもなく。「RECKLESS LOVEの5人目のメンバー」とも評されるプロデューサー/ソングライターのイルッカ・ヴィルタネン(G)が、新人フロントマンのサミ・ハイド(Vo)と共に立ち上げたプロジェクトのこと。
本作は彼らが'17年にFRONTIERS RECORDSから発表したデビュー作で、イルッカの嗜好的にてっきり80年代ど真ん中の王道ポップ・メタル・サウンドが披露されているものと思いきや、OPナンバー①のイントロから早くも表明されている通り、ザクザクと刻まれるリフ&リズムは案外にメタリックでアグレッシブ。また8分越えのドラマティックな大作⑦が物語る通り、曲によってはプログレ・メタル的な感触も漂ってきたりと、こうしたモダンなハードネスと、北欧のバンドらしい憂愁を湛えたメロディや美麗なボーカル・ハーモニーとの共存が、本編収録曲の大きな魅力の一つになっています。特に刻まれるGリフはヘヴィ、でもその上で甘い声質のVoが歌うメロディはすこぶるキャッチーで爽快というコントラストが絶品な⑩は、アルバムのハイライトに挙げるべき名曲ではないかと。
勿論ストレートに80年代テイストが打ち出されている、哀愁のハードポップ⑧や壮大なバラード⑪みたいな楽曲もありますし、個人的にはイルッカがメロディ・メイカーとしてのみならず、ギタリストとしてもその才を存分に発揮している②にも痺れさせて頂きましたよ。
プロデューサー業が多忙なのか、これ以降作品リリースが途絶えていますが、ぼちぼち次回作を発表して貰えないものでしょうか。



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