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Pathos (kamiko!)


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Pathos

ブルガリア産ドゥームロック2022年
Solitude Productionsがリリースする盤をひたすらゲットしていた時代に出会ったバンド。現在はドゥームストーナー専門レーベルに移籍。
初期作品からマメにゲットしていたが、水準以上のクオリティがあるワリにはあまり聴き続けなかったバンドでもある。
Between Two Deserts(2012年)は歌唱に若干クセのあるストーナー寄りドゥーム作品で、楽曲も固有のウネリがあり面白い作品だった。
今にして思えば、どうしてあまり聴かなくなったのか・・・きっとこの独特なヴォーカルが若干合わなかったのかも。
もはやドゥームストーナー路線は星の数ほどのバンドが犇めいている状況なので、敢えてチョイスするバンドというのも限られてくるワケで
短期間楽しんだらお蔵入りになるんですよねぇ。長く聴き続けるバンドはむしろ癖の無いオーソドックス路線で熟練したサウンドだ。
というワケでこの盤、初期の若干耳に障った癖はもはや無くなり、オーソドックス路線から外れることなく円熟したサウンドを聴かせてくれる。
無駄な凄みやコマーシャルなところが無くなったヴォーカルはサイドヴォーカルといい感じでハモって魅力的になった。
派手過ぎず地味過ぎず、過剰にストーナーな感じではなく、仄かなイーヴルさ、静のフレーズでのしっとり感など、適度なギターの歪みがいい。
ワウの使い方や残跫音の作り方など、職人気質を感じるし、印象に残るフレーズが結構多く、楽曲も相当練り込んでいるね。
こういうサウンドのバンドは多いが、アタマひとつの高品質抜きん出たサウンドだ。
この路線の音は他にも幾つか購入しているが・・しばらくこの盤を聴き続けそうだ。耳の肥えたオールドロックファンに超オススメ。

kamiko! ★★★ (2023-08-23 00:41:45)