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ヘヴィメタル/ハードロック
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1.
失恋船長
★★★
(2022-01-09 18:44:44)
サブスク生活は色んな意味で刺激的です。とにかく一枚なにかを聴けばオススメのアーティストや似たテイストのバンドをめちゃくちゃ薦めてくれます。本当に追いつきません。そのおかげで最近のバンドの音源に触れる機会が増えました。増えすぎて困るくらいなんです。こんなにSpotifyやAmazonに追い詰められる人生を送るとは夢にも思いませんでした。たいして金も掛からんのに恐ろしい情報量です。なにより好きな時に好きな音源が聴けるというのが一番です、このバンドのそんな中で出会いました。
全く知らないバンド、情報も皆無ですが、このバンドはプロジェクトチームのような立ち位置であり、イタリア人女性シンガーのジョルジア・コレルオーリの歌声を生かした古典ロックを展開、現代的なサウンドメイクでアップデートしているが、タフでヘヴィな古めかしいサウンドを名いっぱい聴かせてくれる。そこにこのパワフルな女性シンガーが持ち込んだ刹那な哀愁、ドカーンと打ち上げた花火が散りゆくような哀愁が良い感じで楽曲にメリハリと付け、堂々とハードなロックを従え歌い上げている。
⑤ではマット・シナーとデュエット、さらにはマットがプロデュースを買っているのだが、ワタクシが単なる勉強不足なだけで、彼女が現在のSINNERのフロントマンだったんですね。浦島太郎おじさんにとっては目から鱗でした。今作で聴ける歌声に惚れ惚れしたので、当然、今作のあとはSINNERにハシゴ酒ですよ。
古くて新しいざらついた古典ロック、どこかで聴いた感覚がマイナスに働かないのは絶妙なさじ加減で似て非なるモノを作り上げた関係者の手腕によるところでしょう。
コンパクトな中にもバックを支えるメンバーの適切な仕事ぶりが視聴感をよくしているのも好印象。少々暑苦しい歌声を上手く間引いているようで面白い。この女性シンガーだが、パワフルな曲でも凄い迫力で分厚い音像を押し返しているのだが、バラード系でもエモーショナルに歌い上げ器用さをアピール出来ている。硬軟交えたパワフルヴォイスは性別を超えたところで評価されるべき逸材だろう。華のある見た目だけでは無い、実力があるのが素晴らしい。ハートのカバーも押しが強すぎるぞ。
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