今更かも知れませんが、このアルバム。名前の通り、プロジェクト的なメンバーを集めての音源で、ボーカルはRon Keelでベースは柴田直人、ドラムは本間大嗣という超スゴ メンバーでの楽曲、購入した当初、何故かミドルテンポの曲が多くて、あまり本腰入れて聞き入る事が少なかったCDですが、最近SABERは25周年で毎月LIVEをしてくれていますが、結構このアルバムからの曲を演奏してくれます。 ②HARD WIREや⑨LAW OF THE LANDは特にヘビーローテーションで今、改めて聴きますとこれはこれで素晴らしいCDと思います。ちょっと違和感のあるボーカルがたまにきずですが~。。。 「THE HISTORY OF THE NEW WORLD」のコメントでも記載しましたが Ron Keelは決して嫌いなボーカルではありません。 いゃ~本当に木下さんの楽曲・曲構成は素晴らしいとつくづく思います。 今は、「THE HISTORY OF THE NEW WORLD」と聴き比べながら聞き入っております。 皆様もぜひぜひお聞き下さい。 木下さんの世界にどっぷりと浸りましょう。。。。
限りなく木下昭仁(G)のソロ作に近い、SABER TIGER、4枚目のフル・アルバム。 元KEELのロン・キールがフロントマンとして迎えられた事でも話題となった本作だが、これまで久保田陽子の艶とパワーを併せ持った歌声に慣れ親しんでいた身にしてみりゃ、その後任Voがワイルドで野太いロン・キールってのはギャップがデカ過ぎた。 実際、テクニックより勢いと個性勝負!な彼氏の歌声と、綿密に構築されたSABER TIGERサウンドの相性はあまり良好とは言えず、無理めな高音域を苦しげに歌っているのを耳にすると、そもそも木下御大はもっと広いレンジを備えたシンガーを想定して曲作りを進めていたんじゃねぇかなぁ?と思ったりも。 それでもそこはベテラン、合わないなりに起伏の激しいメロディを何とか歌いこなしているし、他方、余裕綽々でボトムを支える柴田直人&本間大嗣のヘヴィで躍動感溢れる演奏もアルバムの質向上に大きく貢献。 そして何より本作は楽曲が素晴しい。ここに収められたマテリアルを聴く限り、交通事故に端を発するSABER TIGER活動休止騒動が、木下の創作意欲にも、Gプレイの冴えにも何ら影を落していない事がハッキリと分かる。特に“RECKLESS AND YOUNG”と“GIVE ME ALL YOUR LOVE TONIGHT”は本作を代表する名曲!それと“HARD WIRE”も、後の下山が歌い直した『狂獣伝説』よりこっちの軽快なバージョンの方が好きだな。