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Learn To Love Again / Kee of Hearts
アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの曲作りウマ男っぷりが
存分に発揮された名曲。ラストをハードナンバーで締め括る
アルバムは信用できますね。キー・マルセロのテクニカルな
Gソロも楽曲をスリリングに盛り上げてくれています。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-03-20 22:57:02)


Kee of Hearts

EUROPEのキー・マルセロ(G)+FAIR WARNINGのトミー・ハート(Vo)の組み合わせだからKEE OF HEARTS。FRONTIERS RECORDSのバックアップを受けて立ち上げられたプロジェクトが’16年に発表した唯一作。
このタッグでは’20年にOUT OF THIS WORLD名義でもアルバムをリリース済みで、あちらではキー・マルセロが曲作りを自ら手掛けていたのに対し、本作はレーベル側があらかじめ用意したアレッサンドロ・デル・ヴェッキオを始めとする職人ソングライター勢の手掛けた楽曲に、二人が生命を吹き込むというスタイルが取られています。有体に言えばお仕着せのプロジェクトであるわけですが(それが嫌でOUT OF THIS WORLDを新たに立ち上げたのかな)、とはいえ流石にメロディ職人たちが関与しているだけあって、収録曲はアッパレな完成度の高さ。また泣きのGソロに耳を惹かれるOPナンバー①や、リフもリードもGが歌っている②…といった具合に、ちゃんとキー・マルセロのギタリストとしての長所にフォーカスした曲作りがなされていて、単に作りっぱなしにしていない点にも感心させられますよ。
勿論、トミー・ハートの熱気とエモーション溢れる歌唱の素晴らしさも言わずもがなですし、リーダー・トラックたる⑦を手始めに、トミーの力強い歌声が映える各曲のキャッチーなサビメロ作りの上手さにも唸らされるものあり。特に本編随一のハードネスと、フックの効いたメロディとが絶妙に溶け合って疾走するラスト・ナンバー⑪は、このプロジェクトの旨みを凝縮したような名曲に仕上がっています。
OUT OF THIS WORLDが気に入った方なら、本作もチェックして損はありませんよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-03-16 00:00:11)


Learn To Love Again / Kee of Hearts
フック満載
哀愁のあるハードサウンドにグッときます
ポジティブな雰囲気も漂い
アルバムのラストソングなのに心もリセットされ
気が付けがアルバムを頭から聴き返しています
絶妙な配置をされた一曲ですね
上手いことやるわぁ

失恋船長 ★★★ (2020-10-29 10:27:05)


Kee of Hearts

キー・マルセロとトミー・ハートの二人がメインを張るロックプロジェクト。期待するサウンドは憂いのある欧州型メロディアスHM/HRサウンドですが、今作はそんなファンの思いを前面に受け止め、驚くほど実直にやり遂げている。
それもその筈で、この二人は曲作りに、深く関与していない。楽曲はプロデュースも兼ねている、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオのもの、そういう情報をもらえば、ここで聴ける無難さも納得できるでしょう。
衰え知らずに伸びやかな歌声を披露するトミー・ハートの押しの強さも、無難な曲作りの中でも押しの強さを発揮。フロントマンとしての重責を果たしています。
もう一人の主役たるキー・マルセロも、彼特有の華麗なプレイで魅了、雇われ感は滲み出ているが、二人の名前を担ぎ出すだけの価値は見いだせる。もはや小室哲哉状態のアレサンドロが、全てをコントロールしているのだが、名のあるメンバーを全面に出し、フロンティアはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオその人を、売り出しているように感じるのがポイントだろう。
今話題の、北朝鮮の軍事パレートは、自らの国力を示すのではなく、武器を売るための品評会という所だったのと同じって言ったら怒られるかね。

憂いのあるメロディが嫌味なく洗練されたポップセンスと溶け合う極上のサウンド。計算し尽くした手練手管の名手により忖度しまくりのロックプロジェクト。その全てが、危うさなど微塵も感じさせることなく、完璧な精度を誇り演出されたら文句など言えません。
恐るべしアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、有名人二人の名前など借りなくても、彼の才能は既にメロディ派に届いていますよ。

二人の名前に拘りがある人も、この楽曲を聴けば文句など出ません。キーのギターが、お馴染み過ぎると感じるでしょう。トミーも、老いたなぁと思うでしょう。単に連れてこられただけでしょう。それでも力技で押し切れるのは、曲の良さに尽きる。それで十分です。

失恋船長 ★★★ (2020-10-29 10:21:15)