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WRECKING BALL
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-05-02 14:00:40)

RAVEGEというバンドは沢山ありますが(自動登録できんかった)、こちらはシカゴ出身の正統派HM/HRバンドがシュラプネルからリリースした1st。DDランドのスピーディーなギタープレイをフィーチャーした、欧州よりのパワーメタルサウンドは、US産の裏街道を走る硬派スタイルを披露。濡れているのに湿っていない光沢なまめかしい音像に懐かしさがこみ上げますね。リリースは1986年、日本でも受けそうなスタイルですが、雑誌の評価が箸にも棒にも掛からぬ50点を献上。
シュラプネル謹製のゴチャッとした分離の悪い音質も手伝い一部のマニアからも見放された感はあるのだが、パワーのある沸騰型ヴォイスの押しの強さと、躍動感のあるヘヴィグルーブの旨味は米国ならでは、そこにDDランドが、お得意の高速ピッキングをねじ込み、派手でワイルドなB級アクション映画のような親しみやすさがあり意外と聴かせてくれる。
どこか類型的なスタイル故に、その筋の音楽性に対する耐性がなければ直ぐに飽きてしまいがちな音楽性なのだが(スティーンブン・セガールの映画みたいな奴です)メロウなサウンドも盛り込んだりと山場を作っているのは好感が持てる。
こうして改めて聴いてもシュラプネル産のグループは、ギターソロが登場すると俄然、色艶が増す。その一点で最後まで持たせている感が強めなのが面白い。でもギターサウンドに興味がなければつまらないだろう。それが愛すべきシュラプネルたる所以だ。



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