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Glörious (失恋船長)


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Glörious

デヴィッド・リースって過去を辿りたく調べたら、まさかBONFIREに参加していたとは、しかもBONFIREは解散しており、看板ギタリストのハンス・ツィラーが唯一権利を所有する、BONFIRE名義で復活。実質は彼がBONFIRE解散後に動いていたEz Livin'だ。ちなみにBONFIREが活動を止めるのは以前にもあり、そのときは看板シンガーのレスマンとLessmann/Ziller名義だった。
今作にBONFIREのメンバーはいない、ある意味ハンスのソロバンド的な側面もあるのだが、音楽的にはBONFIRE名義に恥じない内容になっており、とくに比較対象になりがちなシンガーの座をデヴィッド・リースが見事にやりこなしている。

デヴィッド・リースの力強い歌声はバンドに新風を送っている。例えばラスト三曲はある意味オマケだ。14はビートルズのカヴァー、そして12、13はBONFIREの名盤FIREWORKSからのセルフリメイクになる。オリジナルに慣れ親しんだ人には少々違和感があるだろうが、デヴィッド・リースが劣ると感じる事は皆無だろう。

オープニングナンバーからBONFIREらしい曲が登場、しかしアプローチの違う歌い回しが新生BONFIREサウンドなんだと理解させる。そしてこういう疾走ナンバーやらんかったよねぇな②は実に新鮮でリースの歌声がよく似合うメタリックな走る曲にグッときた。
新しいメンバーなのだが、皆キャリアがあるので熟練工の集いである。その阿吽の呼吸から生み出されるパフォーマンス。無駄のないアレンジと献身的なプレイにより極上のメロディックメタルが誕生した。

⑤みたいな王道ナンバーをリースは心得ている。それは③のようなBONFIREらしい威厳に満ちたメロディックナンバーでも贅沢に感じる。そういう余韻を受け止めるのがタイトルトラックの⑥新たなるロックアンセムとして新生BONFIREの凱歌となっている。これを聴いてリースが歴代シンガーよりも劣っていると感じるマニアは。ほぼ皆無だろう。ましてやレスマンと聞き間違えるなど大嘘つきである。⑩も昔の匂いがするなぁ。

まぁねぇ。デヴィッド・リースってACCEPTを解体させたとかNHK党並のデマを拡散する輩がいるからなぁ。どこで仕入れた情報か知らんがピュアすぎるよね。そんなデマのせいでワリを喰うデヴィッド・リースはさしずめ100条委員会でしょうか?
ならば頑張れデヴィッド・リースですよ。少しデヴィッド・リースのキャリアを探求しよう。彼の不名誉を雪がねばね。

失恋船長 ★★★ (2025-01-26 11:26:23)