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アルバム通して聴くと食傷気味だけど、良いと思う。
しかしテクニカルでメロディアスな音楽性な上に展開過多なのでぶっ通しで聴くと疲れますなぁ。
メロディも意外と難解で耳につきにくいものですし、キャッチーさに欠ける部分があります。
メロディよりテクニックを重視しているのか、ハッとするようなメロディが少ない気がします。
リフも繰り返しが少ないため、取り留めもなくタラタラと展開しまくって纏まりがない印象を持ちますし、かなり好き嫌いが出そうです。
発売して割とすぐに買ったと思うのですが、当時の僕は全く気に入りませんでした。
ObscuraやNecrophagistなどに比べると分かりやすさに欠けており、記憶力がない上に頭が悪い僕はアルバムの全容が掴めずにいました。
しかし時間を置いて改めて聴いてみると、前ほど悪い印象を持ちません。
一方通行で展開しまくる曲構成も、行き当たりばったり感は今でも拭えませんが、何回も聴いて覚えればそれなりに楽しめます。
もっとリフの一つ一つを大切にして、作り込めばもっと良くなるのになぁと思ってしまいますがね。
フレーズの切れ目がないというか、キリがなく延々と続く感じがするので、なかなか覚えられないんですよね。
しかし、Decrepit BirthやSpawn Of Possessionなんかもそんな感じなので、テクデスはこんなものなのか...と思う事にしました。
シンフォニック要素は割と少なめで、この手の要素が苦手な方でも抵抗なく聴けるんじゃないかと思います。
音質に関しては特別悪い事はないのですが、ギターが少し聴き取りづらいと思いました。
あと、全体的に軽いです。
でもこれは趣向の問題なので、良いとか悪いはないです。
1、5、9曲目が比較的キャッチーでインパクトがありますので、これらの曲をつまみ聴きするのもこのアルバムの一つの楽しみ方かと思います。
2〜4曲目は掴み所がない印象です。
5曲目以降は割と纏まってると思います。前半に比べてという意味ですけどね。
しかしアルバムトータルで聴くと飽きます、正直。
同じテンションがずっと続く上に、耳に残らないフレーズが垂れ流しになっているので結構しんどいです。
個人的にはボーカルのギャアギャア声も好きではなくて、没個性に思えてしまいます。
まあ、僕は低いゲロゲロ声が好きだからそう思うのかな？
僕がこの手のテクデスに慣れてないからか、あまり良い印象はありませんが、悪いとは思いません。
もっと纏まりがあると良いなぁと思っちゃうので、次に期待したいと思います。

悪い悪魔 ★ (2020-08-26 21:11:16)