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VISION (1992年)
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VISION
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解説 - VISION
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-04-16 00:35:54)

かのマイク・ヴァーニーに見い出されたフィンランド出身のギタリスト、ラーズ・エリック・マットソン。北欧ならではの透明感と哀愁を湛えたHRサウンドを作り出すセンスには恵まれながら、それを表現する為のテクニックに恵まれなかった彼氏が遂に化けた!と、北欧メタル・ファンの間でちょっぴり話題になった、LARS ERIC MATTSON'S VISION名義で'93年に発表された作品。(ソロとしては3枚目のアルバムになるのでしょうか)
AMAZE MEやアレックス・マシ等との活動で知られる、新Voコニー・リンドのメロウな歌声を前面に押し出したポップな作風は、様式美とかネオ・クラシカルHMとかとは全く無縁の歌モノ路線を志向しながら、適度にエッジの効いたGが必要以上に甘口になるのを防いでいるので、心地良く切ない哀メロ・チューンの数々に浸ることが出来ます。ラーズのGプレイも無理な背伸びはせず、ひたすら「良いメロディ」を紡ぎ出すことに集中しているようで好印象。バラード③なんてかなり泣かせてくれる仕上がりで、やれば出来る子!と、思わず駆け寄って肩を叩きたくなるという。
線の細いGサウンドとVoの垢抜けない歌声が相俟って、作品全体を如何にもマイナーな雰囲気が覆っていますが、とは言え、欧米のメジャーなハードポップ・バンドとは一線を画する洗練やゴージャス感とは無縁の素朴な佇まいが、楽曲の持つ儚げな叙情性を増幅しているように聴こえるので、これはこれであり!と。
捨て曲なしの名盤…とは行かないまでも、北欧メタルならではの侘び寂びが詰まった1枚であることは確か。中古盤が格安の値段で入手可能なので(いやまぁこの人の作品は大概安いんですけども)、見かけたら是非。



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