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北欧
PETE SANDBERG
REFLECTIONS
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Wild Horses
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1.
火薬バカ一代
★★★
(2019-05-02 07:45:14)
ALIENをキャリアの出発点に(MADISONでも可)、以降、ソロからバンド形態、プロジェクト物に至るまで何でもござれ。数多くの作品制作に関わり、自慢の喉を提供してきたピート・サンドベリ(Vo)が、'04年に個人名義で発表した3枚目のアルバム。
同じくピート・サンドベリ名義で発表された『BACK IN BUISINESS』『PUSH』という前2作に対し、本作を中古盤屋等であまり見かけない気がするのは、やはりアコギのちピアノときどきストリングスといった塩梅で演奏にHR/HM色がほぼ皆無な楽器陣をバックに、ピートがリラックスした歌唱を気持ち良さげに乗っける穏やかでアコースティカルなサウンドに、ヘヴィ・メタリックなエキサイトメントが見当たらないせいか。
ALIEN時代のバラードのリメイクである②を含め、ある意味「バラード/スロー・ナンバーを集めた企画盤」的性格を持った作品ですが、だからこそ、女性Voとのデュエットをフィーチュアした抒情的な④、温もりを湛えたピアノとアコギがハートウォーミングな雰囲気を盛り上げる⑥等、甘くソウルフルな歌声が映える楽曲が揃った本作は、ピートのVoを純粋に堪能するのに打ってつけと言えるわけで。また和み系一辺倒で終わらず、本編後半には快活なビートを適度に効かせ、美しいハーモニーをまとって爽やかに弾む⑩のような名曲をさりげなく収録している辺りも心ニクイですよ。
メロディ愛好家なら押さえておいて損のない1枚。これ以降、ピート・サンドベリの活動ペースはかなり緩やかなものに変化していくこととなるのですが、それは本作の作風と関係があるのでしょうか?
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