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BACK TO HAUNT (2016年)
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BACK TO HAUNT
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解説 - BACK TO HAUNT
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2016-11-12 10:02:13)

3枚のアルバムを残して解散したスイスのスラッシュ・メタル・バンドが、再結成を遂げた上に新作まで発表してくれました。贔屓のバンドゆえネットショップでタイトルを見かけた瞬間、反射的に購入ボタンをポチりましたが、後で冷静になって内容やメンバー編成等、アルバムについての事前情報が皆無だったことに気が付き、「変貌してたらどうすべ」とか「退屈な内容だったら嫌だなぁ」とか、色々不安を覚えたのも事実。
しかし実際に届いた本作には、流麗なGプレイを駆使してV.O.パルヴァーがザクザクと刻む硬質なGリフ、アンドレ・グリーダーが歌うミスティック且つ流麗なメロディ、それに各曲を彩る寒々しい響きを湛えたハーモニーまで、POLTERGEIST以外の何者でもないスラッシュ・サウンドが満載されていたという。こちとら勝訴して裁判所から駆け出して来る弁護士よろしく、《杞憂》の垂れ幕を掲げてそこら中を走り回りたくなりましたね。
2nd『BEHIND THE MASK』ほど凝ったアレンジは見当たらず、また3rd『NOTHING LASTS FOREVER』ほどメロディアスでもない、シンプルでアグレッシブな仕上がりは、ファンの欲目を差っ引いて評価すると、ややフックに乏しいというか地味というか。嘗ては上擦り気味だったアンドレの歌唱が、技量の向上に伴いムーディに落ち着いていることもそうした印象に拍車を掛けています。それでも、劇的なツインGをフィーチュアして突っ走る③や、表現力を増したVoの歌声が活きるドラマティックなラスト・ナンバー⑩(JUDAS PRIESTの名曲を思わすタイトルに高まった期待が裏切られない)等は流石の出来栄え。
入門盤には前3作をお薦めするものの、それらが気に入ったなら是非とも本作もどうぞ。



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