自分はMURDER BY PRIDEの作風が大好きで、傑作だと思ってるのですが、マイケル・スウィートは、アレはストライパーらしくなかった、失敗作だ、みたいなこと言ってるの見て、???と思ったのですが、まぁ新譜をPRするのに、過去作を貶めるっていうのは、まま有ることなので、それも話半分、つまり、MURDER BY PRIDEは売れなかったから駄目、今作では、あれとは全然違う作風、これぞストライパー!って作品に仕上がってるよ、ってことらしいです。で、何がストライパーらしさなのかというと、それは人によっても違うでしょうけど、メロディックでありながら、HM/HR的なハードさも併せ持ちつつ、よく伸びる綺麗なハイトーンVoを堪能する、これがストライパーだと思うのですが、では、この新譜がそういった要素を持ち合わせているのかといったら、半分ぐらいですかねぇ、もちろん、昔と全く同じモノを作れって言ってるわけではないのですが、路線としては、どう聴いてもMURDER BY PRIDEの方がストライパーらしいですよ、マイケルさん。
オープニングの『Take It to the Cross』を聞いてロン・キールが歌ったSABER TIGERを思い出した。ヘヴィでアグレッシブだがメロディック、攻撃性の裏で鳴らされる叙情的なメロディもコーラスハーモニーも健在だ。80年代の古臭いメタルをシコシコこするだけの音楽性に興味なし、味が良ければウンコでもいいってわけじゃないんでね。 このヘヴィ路線は十分支持できる。STRYPERは現役だ。マイケル・スウィートも衰えていない。
いやいや、マイケル・スウィートはホントに衰え知らずですね。 非常にカッコイイ楽曲が並んでいます。 ただ・・・なんというか。 STRYPERに限らずなんですが、ここ10年位のベテラン勢の出す音楽は総じてクオリティの高い楽曲が並んでいるんですが なんというか、どれも“及第点”の様な気がするんですよね。 例えばSTRYPERでいうところの「In God We Trust」 Led Zeppelinでいうところの「Immigrant Song」 Deep Purpleでいうところの「Highway Star」 Mr. Bigでいうところの「 Daddy, Brother, Lover, Little Boy」 EAST END×YURIでいうところの「DA.YO.NE 」みたいな一聴して虜にされるようなキラー・チューンってのがなんか無い気がするんだよなぁ・・・