期待の内容は、デモ音源の製品化と言う期待通りとは言い難い内容だった。特にラフミックスの音源を、そのまま製品化してしまい、権利の関係などあり勝手にマスタリング出来なかったのだろう。それにしても惜しい内容だ。マーク・ボールズが5曲も歌入れしている、艶のある伸びやかな歌声と、メロディアスなサウンドの相性は抜群の相乗効果を生み出し、デモ音源でも、ずば抜けたパフォーマンス力を発揮。改めて素晴らしいシンガーだということを確認出来ます。 全10曲中、インストは2曲。歌入り8曲の内容通りバンド形式のサウンドになっているので、マークの歌声を存分に楽しめます。ラストはKISSのRock 'n Roll All Nightをギルビー・クラークが歌っていますが、このあたりのお遊び感が、アルバムのクオリティを下げており、未発表のデモ集感がエグい。そんな中で④⑤は日本人シンガーが担当。④はSex MachinegunsのAnchangが担当。そして⑤はAsukaという女性シンガーが歌うのですが、彼女は完全に足を引っ張っています。 その為マーク・ボールズの歌を楽しむような作風に落ち着いているが、デモ音源なんで大目に見て欲しいと思いますね。 個人的にはKUNI復活を喚起させるような、惜しい内容に終始したデモ集。本気のTake Off the Masqueをみたいものです。