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さ
斉藤さおり
LADY
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1.
失恋船長
★★★
(2017-10-23 19:39:08)
第3回ミス・セブンティーンコンテスト準グランプリを受賞という華々しい経歴を持つ彼女が、大手レコード会社CBS/SONYと契約を絶ち、自分の進みたい方向性を目指しPLATZに移籍後リリースした。ハードサウンド転向第一弾のアルバムがこちら。リリースは1989年ですからね。まだまだバブルの風を吹いていますよ~。
サウンドプロデュース&アレンジャーに笹路正徳を迎え、キーボードとハードなギターを多用したビーイング系の歌モノ路線で勝負。ベースは坂井紀雄、ドラムは渡嘉敷祐一、ギターに土方 隆行という熟練のメンバー揃え脇をガッチリと固めています。タイトルも日本語でジャケットもパッと見では、完全にアイドルの作品となるのですが、出している音は本格的なロックサウンドを志向しており、①②③⑦ではEARTHSHAKERの西田昌史が楽曲提供。⑥ではZIGGYの森重樹一の名前もあったりと、アイドルポップスとは一線を画すメンツが参加しているので、彼女の出自となるアイドル出身に偏見が多少なりともある方のハードルは下げているかと思います。実際にプログレバンドMARIAH、NAZCAのメンバーがバックで参加しているんだから、ミックスの軽さはいかんともしがたいのですが、ハードサウンドを愛するマニアなら、その裏にある芯の太さを確認することは出来ますよ。
主役たる斉藤さおり嬢もキュートなルックスから想像もつかない中音域を生かした太いロックな歌声を披露。ハードサウンドに負けない堂々としたパフォーマンスで魅了してくれますよ。とはいいつつも楽曲的にはハード目の曲半分、J-POP半分なので、この辺りは所属事務所と、彼女のやりたい事の折衷案だったのかなぁと勝手に推察しますが、ハードなギターと豪快なグルーブが心地よい①、中期EARTHSHAKERな②、Vシネマなのかな?首都高トライアルに提供したハードポップな③、この曲で歌う彼女のハリと艶は一番ですかね。バックが張り切っています⑤なんですが、J-POPなんだけど、メンバーが大人しくしてられなかったんでしょうね(笑)スケールの大きいサウンドですよ。ZIGGYっぽい⑥、オシャレな叙情派ロックの⑦あたりは、ハード目の歌モノロックを愛する方ならイケるように思います。
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