ジェフ・べックグループがあえなく崩壊。仕事を求めた売り出し中のコージー・パウエルが手を出したのが旧知の仲のデイブとデニスのポール兄弟に声をかけバンドは始動した。 ヴォーカルはセッションマンのフランシスコ・アイエロ。作曲面のイチシアティブを握っていたのはポール兄弟の方だろうが、静から動への変換の上手いデイブのギターは、いかにも英国的な風合が強くエモーショナルなプレイは70年代ロックの王道のような堂々たる響きがある。様々なバックグランドを持つメンバーの集合体ならではの強みがわかる仕上がりは、70年代型ハードロックの性格を余すことなく表現している。 全く売れず短命に終わったバンド。コージーは即効見切りをつけてソロ活動へと進み「DANCE WITH THE DEVIL」で成功した。