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Reborn From the Ashes (Usher-to-the-ETHER)


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Reborn From the Ashes

2015年発表の4th。

VOIVODの曲名からバンド名を取ってる事からも分かる通り、スラッシュ要素の強いブルータル/ウォーブラック。プロダクションも低音の聴いた厳つい感触を残しつつもかなり良好で、ブラスト中心のブルータルブラックと比較すると、より「俗悪」な印象。リフはスラッシーな刻みを多用しつつも変化に富んでおり、パートによって地獄のような苛烈さや、軽快さを伴う疾走感で聴かせたり、刻みにインテンスなメロディを練り込んだりなど、展開が一本調子にならないのも良いですね。

ブラックメタルらしいトレモロも時折使いますが…メロディの質的に硫酸で溶かされたよう…とか、悪魔が召喚されるかのよう…とか、悉く邪悪なメロディで正に「慈悲は無い」という感じ。ヴォーカルは結構癖が強く、ハイピッチの吐き捨て系でホイッスル音混じったりロングトーンにo段の音が混じり気味だったり、人間味のある感触がやはり「俗悪」な感じですね。音同様の熱気があって良いですが…実はこんな厳つい声なのに女性ヴォーカルだったりします。

エクストリームメタルとしてごく真っ当なクオリティの高さがあるので、ウォーブラックの中ではかなり聴きやすい部類だと思います(崩壊要素がないという意味で)。一方でアンダーグラウンドの熱気も楽しめる辺り、かなり優れた作品だと思います。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2017-04-07 22:58:34)