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THE ROCK DINOSAUR
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解説 - THE ROCK DINOSAUR
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1. 失恋船長 ★★★ (2017-03-03 17:52:42)

前作から9年ぶりに6曲入りのミニアルバムをドイツのインディレーベル『High Roller Records』からリリースした関西が誇る正統派HM/HRバンドのブレイズ。ファンとしては待ってましたと感慨深いモノがありますが、9年のブランクを埋め合わせるが如くオープニングから迸る情熱と咽び泣く哀愁のメロディが炸裂、NWOBHM直系のサウンドにマイケル・シェンカーばりの泣きの旋律を導入、ある意味、例えるならスコーピオンズにマイケル・シェンカーが加入し、日本人好みに纏めましたと言えるような、マニアの琴線に触れまくる、仕様は圧巻の一言。その泣きのギターは②のエンディングで延々と繰り出されるRIOTの『WARRIOR』風のソロでもニヤニヤとさせられるほど、コッテリしてるが後味すっきりのコッサリ風味にマニアのハートは鷲掴み、④のようなキャッチーさも兼ね備えたメタルアンセムなど、エモーショナルで説得力に満ち溢れた演奏は、古典的な手法ではあるが、単なる懐古主義では終わらない工夫を凝らしヘヴィメタルかく在るべきと、言わんばかりの哀愁と情熱的な響きが高次元で融合を果たし小爆発を繰り返す姿に今を生きる正統派HM/HRバンドの真髄を堪能させてもらいました。
彼らは海外のレーベルから作品をリリースしたとは言えインディーズだし、日本人だし、しかも旬の音じゃないしと、雑誌偏重、洋楽至上主義の牙城を崩すのは容易な事ではないでしょうが、逆にSNSなどを活用し自身の活動を広く認知してもらいたいですね。彼らを正当に評価したドイツ人の耳を信じて海外に出向くのも一つでしょうよ。アンヴィルみたいにカメラ回してさ、なんて偏った思想をブチあげたくなるピュアな音楽性を信条しているバンドだけに成功を切に願いますね。欠点や類似性をあげつらいクサした所で何も始まりませんのでね。



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