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ヘヴィメタル/ハードロック
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Born to Rock
1983年に大手MCAからデビューするも満足なサポートを受けれず一年もたたずにドロップアウト。Pit Bull Recordsという自主レーベルから1984年にリリースしたEP。のちに1stがOld Metal Recordsから2001年に商品化された際のボートラとして今作が丸々収録されていますね。1年で音楽性のメタル度が増し次作への布石となるパワー漲る正統派サウンドを披露。全員黒人というラインナップという珍しさもありますが、全然独特の黒っぽいノリが出ていないのが面白く、荒削りな面はあれど先入観や偏見などを木っ端微塵に吹き飛ばすような欧州型US産パワーメタルを披露。クラシカルテイストのギターはマカパインだけじゃないんだぞと言わんばかりにスペイシーTはメロディックな速弾きで魅了、目指すべき方向性を明確に示唆していますね
でも安っぽいミキシングが迫力を半減させているので、マニア専用のサウンドでしょう。雑誌に掲載され絶賛される事は皆無ですよ。へそ曲がりな猛者限定かも知れませんが、このドタバタ感も含め憎めませんね。2年に1回は聴きたくなります。
失恋船長
★★
(2016-11-28 13:34:09)
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Speed of Light
メンバー全員黒人ミュージシャンで結成されたロス出身の4人組がベースをルーマニア出身の白人に変え1986年にMetal Blade Recordsからリリースした2nd。⑤曲目にシンリジィのカヴァーを収録しているように、音だけ聴けば所謂、ファンクやR&B的な黒っぽさは皆無、音速の壁と訳せばよいのかなバンド名にアルバムタイトルが表すようなスピーディーな楽曲を中心に熱く燃えたぎる欧州型パワーメタルサウンドを披露。少々アイデアの渋滞を引き起こしぎこちないなぁと感じる面もありますが、ギターは巧者だしベースもパワフルなフレーズでグイグイと楽曲を牽引、両者の火花散るバトルも聴き応えがあるし、バランスの悪さで埋没気味だがドラムのグルーブもチョイと黒っぽさがあり魅力的だ。
結局今作リリース後、時代の流れに乗る事無くギタリストのスペイシーKは脱退、後任にアレックス・マシを迎えるも解散。シンガーのバーニーKとドラムのデーブ”Skavido”ブラウンと マシはバンド『MASI』を結成。ベースのエミール・レッヒはその後、ロブ・ロック、ロイZと『DRIVER』、ジョシュア・ペラヒアの3rdに参加。ギターのスペイシーTはファンクロックバンドとして成功を収めていた『FISHBONE』に在籍していましたね。
まぁB級感は全然拭えませんがワタクシは年に一回は聴きたくなる一品ですね。改めて聴くとルーマニア人のエッセンスが反映されているのか、クラシカルなテイストが隠し味になっているのが面白いですよ。
失恋船長
★★★
(2016-11-28 13:09:15)
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