なんだかんだ言っても短命に終わりCDをリリースしなかった?リップ・ヴァン・ウィンクルは別として、今作購入を機にガーディアンズ・ネイルとムーン・ストラックの作品は購入するも、あのノッペリした表情に乏しい歌声がダメでストーン・エッジだけはフルアルバムがリリースされていたのにスルー。その後コンチェルト・ムーンがメジャーデビューする頃には両楽曲ともリメイクされたのでワザワザ引っ張り出す理由もなく、ラックの奥へと押し込まれる運命になるのですが、数年後、引越しの際にCDを整理をしていると、久しぶりに今作を見つけ、作業のBGM代わりに再生開始となるのですが…当時、最後まで聴くに堪えなかったストーン・エッジの2曲が実は一番、場面展開に拘りを見せ工夫を凝らしている事に唸らされるとは思わなんだ。 ジャーマンライクな曲調ですがUnder the Silenceは実に魅力的な歌メロを用意(ノッペリとした歌声はアレなんですが)ソロではパッと明るくなるメロディを持ち込んだり、もう一つの曲Turn Me onはザクザク刻まれるヘヴィなミドルナンバーで曲中に英語による男女の痴話喧嘩を導入したりと、ありがちな展開に陥らず他のバンドを押しのける個性を発揮しており、当時何故この魅力に気がつかなかったんだと、恥ずかしい思いをしましたね。当然、フルアルバムは手に入らず現在まで至るのですが、くだらない先入観と思いこみが判断を曇らせたと後悔しております。