元は戦争孤児チャリティ用コンピレーションアルバム用の曲として先行リリースされた曲。日本ツアー中にエドが何気なく弾いた、ナット上の弦を鳴らした時の高音をヒントに生まれた。収録曲の中では最も古くに完成された曲。前作『ザ・ベンズ』後に今まで陰鬱な歌詞ばかりを書いてきたトムが内省し、なるべくポジティブな事柄を曲にしようと試していた期間に書かれている。「"Lucky"は完全な解放の歌」(トム/ロッキンオン誌の記事=NMEのインタビュー)として仕上がったが、「アルバム全体としてはそうはならなかった」(同)という。ちなみにチベタン・フリーダムコンサートではR.E.M.のメンバーとこの曲をデュエットし、2003グラストンベリー・フェスティバルではそのこともあってか、この曲の前にトムはMCで「あっちで演奏しているR.E.M.に捧ぐ」と語った。