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TALES OF THE SANDS (2011年)
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TALES OF THE SANDS
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解説 - TALES OF THE SANDS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. ピュアメタラー ★★★ (2011-12-26 22:10:25)

チュニジア産アラビアン+シンフォニック・メタルバンドの日本デビューアルバムです。

妖艶で呪術的な魅惑のメロディが普通のメタルに飽きてしまったメタルファンに鮮烈なインパクトを与えること間違いなしです。プログレッシヴ・メタルの要素もふんだんに盛り込まれていて、そのドラマティックさは聴き込むごとに深みにハマっていきます。

一貫してシリアスな曲調で、ヘヴィなギターサウンドに加えヴァイオリン、ピアノ、パーカッションが幻惑するように熱く演出、曲によってはアラビア語も飛びだす。(オススメです)

かすれ声でパワフルなVoの情熱的な歌唱も良いです。日本盤ボーナス曲もなかなか良いです。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2012-03-29 23:21:19)

アラビア語で「遺産(MIRAS)」を意味する単語をバンド名に冠し、アフリカ大陸(!)はチュニジアから登場した5人組が、フランスのBRENNUS MUSICから'11年に発表した3rdアルバム。
出身地が珍しければ珍しいほど、バンドにはエキゾチックな要素を求めてしまうのがリスナーの(というか俺の)性というものですが、本作はその期待にしかと応えてくれる出来栄え。
元々はSYMPHONY Xのいちフォロワーとしてキャリアをスタートし、作品を重ねる毎に彼らのルーツであるところのチュニジア伝統音楽のエッセンスを大胆にフィーチュア。プログレ・メタルならではのエッジの効いた構築美と、女性Voにヴァイオリン、舞踊調のリズム、そして妖しくも美しいアラビックなメロディとを融合させた「プログ/パワー・オリエンタル・メタル」の確立に邁進した彼らの努力は、日本デビュー作ともなった本作において見事に結実しています。
この手のサウンドの先駆者としてはKAMELOTの名前が真っ先に思い浮かびますが、MYRATHの場合、アグレッションやへヴィネスよりオーガニック且つメロディアスな要素が前面に押し出されており、また、近年のKAMELOTがモダンな洗練と引き換えに薄れさせた「キャッチーさ」「メロディの色艶」が全編に亘って充実しているのも評価ポイントで、特に⑧⑨は、このバンドとこのアルバムの何たるかを知らしめるに十分な名曲。
今後、やや類型的な楽曲とサウンド・プロダクションの改善が図られれば更なる名盤も生み出し得るポテンシャルの高さが伺える1枚。




3. ハルディン ★★★ (2012-07-16 21:25:12)

北アフリカはチュニジア出身の新鋭による日本デビューとなる3rdです。アラビアンな旋律を奏でるヴァイオリンやパーカッションをフィーチャーしたややプログレがかったメロディック・メタルサウンドで、ORPHANED LANDに近い雰囲気を感じさせます。
全体的に4~5分台とコンパクトに纏めたせいか前作「Desert Call」と比べてプログレメタル度は後退した印象ですが、その分ストレートにエキゾチックな民俗要素の魅力が伝わってきます。
重厚なサウンドプロダクションも申し分なしの、おすすめの1枚。




4. うにぶ ★★ (2016-09-25 21:54:33)

アフリカ出身バンドと聞くと真っ先にパーカッシヴなトライバル・リズム主体のメタルを想像してしまう想像力貧困な身ですが、これだけアラブ風なジャケであれば間違えようもありません。
北アフリカはイスラム/アラブ圏なんだという当たり前のことを失念しちゃいけませんね。
音楽性に関しては、↑の皆さんの解説に付け加えることはありません。どうしても変わり種や斬新さを求めてしまう自分への戒めもありつつ、メタルの進化やグローバルな広がりを見守って行くことの喜びも感じます。
この手のバンドの中でも特にメタル成分とアラビア音楽の折衷具合がほどよく、メタル耳にも程よく刺激的かつ新鮮なところが非常に好みです。でも、もっとやれそうだという期待も大きいバンドです。



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