攻撃的なギターサウンドが宙を舞い、サイケデリックな空間を作り出してる。 黒人社会から飛び出しロックに取り組んだ彼の音楽がドラッグというフィルターを通し如実に浮かび上がる。 Little Wingはエリック・クラプトンにカヴァーされ、If Six Was Nineは映画「イージーライダー」でも使用された。 ワウワウを利かせたノイジーなギターと共に、彼の存在自体が万人の度肝を抜く。強烈。
ジミのギターには温もりを感じる。人間味があって実に面白いギタリストだ。 Little Wingを聴いて「こんなに短いの!?」と思ったらそれこそジミの思惑通りだ。 すぐに終わってしまうから、続きが気になる。多くのギタリストがカバーしたのもそういう理由だろう。 この曲はジミの「人間味」が上手く現れた1曲だ。その他の曲もハードなのから静かなのまで色々揃ってる。
このアルバムもいい曲が多いですよ~。 "Spanish Castle Magic"・"Wait Until Tomorrow"・" Little Wing"・"Castle Made Of Sand"・"One Rainy Wish "などなど。 さまざまなタイプの曲があって、面白いです。 ブルージーでサイケデリック。 1stだけで満足せず、これも一聴を勧めます。
3枚目のアルバムと比べるとバンドとしての有機性が最も機能したアルバムだと感じる Are You Experienced?に収められている曲は断然ライブの音源で聞いたほうがいいし このアルバムでは3曲目がライブの定番だったぐらいで他の曲はライブでもあまり 演奏されていない。 スタジオ録音ならではのエフェクトも多彩でLittle Wingのグロッケンや Castle made of sandでの逆回転ギター、Bold As Loveの最後のフェイザーを使用した ソロ。 Wait Until Tomorrowのリズムギターなんか聴いてて心地よく感じるくらい 卓越したギターを聞かせている。 プロアマ問わずギタリストが聞いても弾かない人が聞いても面白いアルバム なんじゃないだろうか。 全体的には実験色が強いアルバムになっているが、気軽に聞ける作品として ジミヘンのアルバムの中ではお勧めできる。