スウェーデンのハード・ロック・バンド、ビスカヤの唯一のアルバムです。長らく幻の名盤扱いだったらしいですが、私が知った時にはもうCD再発されてたので、すんなり入手。 いかにもヴァイキングなジャケが微笑ましいですね。 音の方はディープ・パープルの影響がモロのハード・ロックです。 疾走様式美曲(1)「HOWL IN THE SKY」と人気バラード曲(3)「SUMMERLOVE」が有名です。 昔ながらのロックン・ロールやジャズの影響がうかがえるグルーヴィな曲(それもまたディープ・パープルの影響かな?)もあるので、北欧の美旋律を期待すると肩透かしを喰いますが、私はけっこうそっち系統の曲の方が楽しめたりします。名曲とは言いませんが、(4)「WEEKEND」や(6)「SINGING IN HARMONY」といったファンキーにスウィングする楽曲からはロックをプレイする楽しさが伝わってきます。北欧だからって、叙情的な曲や暗鬱な曲ばかり好きなわけないですもんね。 他にも優しい雰囲気のインストや、いかにもなハード・ロック曲も入ってます。 いま客観的に聴き直せば、そりゃイモ臭いし、散漫な内容ではありますが、北欧メタル黎明期の重要盤としての価値は揺るがないでしょう。
近いうちにまた『幻』になるでしょうから、未聴の方は今のうちに押さえておきましょう。 確かに北欧勢によくみられるD.PURPLE直系のHRで、SILVER MOUNTAINみたいに突出したところ(すさまじいGとKeyの演奏とか)は余り無いかも。 しかし“HOWL IN THE SKY"“SUMMERLOVE"は北欧メタル史を語る上で外せませんね。 磨けばもの凄く輝きそうな原石って感じがまた堪りません。(結局、磨かれる事無く消滅してしまいましたが・・・)
84年発表の唯一のアルバム。 同じ北欧のバンド・SILVER MOUNTAINと同じく、DEEP PURPLE・RAINBOW影響下のサウンド。しかしそれだけに止まらず、フラメンコギターがあったり、オーケストラを使ったりと幅広い音楽性を誇っています。加えて、プログレッシブロックっぽい側面を強く持ち合わせています。キーボードの使い方が非常に新鮮。HR/HM作品としてはとても珍しいものです。 「北欧の戦士」(邦題)、ま~何て魅力的な作品なのでしょう。まず捨て曲が全然ない。しかも名曲揃いで個性的。若干ヴォーカルが不安定というだけで、他は本当に文句の一言もありません。本作を1曲目「HOWL IN THE SKY」だけ、とする評価が結構あったりするわけですが、私はそうは思いません。確かに「HOWL~」は北欧メタル屈指の名曲。でも、それ以降も味わい深い名曲ばかりであるぞ! これはお世辞抜きでEUROPE、SILVER MOUNTAIN、TNT、220VOLTらに次ぐ北欧メタル必聴作品だと言えます。以前は幻のアイテムでしたが、今なら1000円出せば楽々買えますので、是非!というか絶対!聴いてみて下さい。
ギターのソロがまさに泣き…。 『HOWL IN THE SKY』だけの為に買ったけど、その他の曲もなかなか粒揃いだった。 音質の古臭さは否めないけど、それを補って余りある初期北欧メタルのPOWERが此処に在る。 でも北欧チックな旋律美は少々希薄に感じるが、初期北欧メタルを語るには重要な1枚だと思う。 復刻版を聴いて思った事…聞き取れなかったからって、歌詞カードに『…』は無いと思うのは俺だけか?