意外にもMAYHEMフォロワーといえそうな作風、それもMAYHEMの中でも最もブルータルなWolf's Lair Abyssの音楽性をトレースした感じに仕上がってます。こっちの方が曲数も多く、メロウな曲もありバラエティに富んでいるし、狂ったような速弾きリードギターやくっきりと聴こえるトレモロリフをフィーチャーしているといった違いはあるんですが、ノイジーなだけでなく厚みもある黒い音質、ねちっこい絶叫ヴォーカル、リフやリズムの質感などかなり似ている箇所が多いです。特に1曲目や5曲目の一部は、MAYHEMの「I am thy Labyrinth」のオマージュっぽく感じる所も。
また実際にMAYHEMのカヴァーも入れてますが、「Carnage」はDead在籍時のものよりもManiac在籍時のライブ盤のテイクに似てますね。「De Mysteriis Dom Sathanas」はちょっと演技過剰っぽいですが、あの不気味なリフがくっきり聞こえるようになっているので満足。