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EMPIRE OF PAIN (2014年)
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EMPIRE OF PAIN
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解説 - EMPIRE OF PAIN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2015-11-11 00:27:14)

2014年発表の1st。

ノルウェー・ドイツの混合メンバーからなるシンフォニック・ブラックメタルバンドで、MAYHEMその他のHellhammer氏がドラムを務める…という事と、日本盤が出てたこともあって購入。シンフォブラックの王道をDIMMU BORGIRやCRADLE OF FILTH辺りとすると、そこからは若干路線を異にする作風の音ですね。

Hellhammer氏のタイトなドラミングを中心に、バンドサウンドもがっつり主張しつつ、壮大なキーボードが被さる路線ですが、バンドの音にしろキーボードにしろ、過剰にはメロディックにならない印象。整った音で刻みを多用する音作りはどこか冷厳で人を寄せ付けないイメージがあるし、そこに冷たい音色のキーボードや霊性を感じさせるクワイアなどが重なると、ある種の閉塞感すら覚える音に。

ただ、メロディを重視していないかというと全くそんなことはなく、要所で聴ける叙情メロがまたたまらないんですよね。ラストを飾る「Frozen」の噎せ返らんばかりの叙情性に、個人的には悶絶しました(笑)。キーのメロディのみならず、トレモロのハーモニーも実に美しい。あそこまで定形外な音と言う訳ではないですが、LUNAR AURORAを始めとしたCold Dimensions勢に通じる雰囲気もある気がしますね。

ただ、オープニングだけは不満が…ノイズに乗せて何かぶつくさ言ってるのを4分もやられても(苦笑)。個人的には、例えばCARACH ANGRENやWINTERBURSTなど、王道でクオリティの高い音を出しているバンドは結構多いのに、こういう尖った部分を持つバンドの日本盤が出てるのがちょっと意外でした。



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