前作から心機一転とまではいかなかったが中々の充実作ではある。ドゥギーホワイトは野太くパワフルなVOでこういう楽曲には合ってるのではなかろうか(マークには負けるけど)。で、サウンドのクオリティは前作よりも若干よくなっているけど、どうもまだギターの音が篭っているように感じてしょうがない。曲のクオリティは前作よりいい。メロディが充実している。特に気になった曲をあげていくとまずはSHIP OF FOOL。イントロはバッハらしいペダルフレーズで始まりサビはキャッチー。いい曲だぁ。タイトル曲はカッコイイ以外なにもあてはまらない疾走チューン。これは本当にかっこいい。本人が歌うFREEDOM~は過去のジミヘン的ナンバーとは違ってグルーブ感があり曲もいい。MAJESTIC~は泣きが堪能できるが、だらける。IRON CRADは個人的に本作のハイライト。サビはカウンターポイントになっている。これは将来、彼のベストアルバムにも入ると思う。名曲!!とざっと数曲あげたけど、結構楽しめる作品ではないか?せめて12~3曲にまとめて欲しかった気もするが、結論はいいアルバムである。ということに間違いはない
前作、前々作は、購入はしたものの、ほとんどCDラックに眠っている状態で、今回は正直、購入するか迷いました。内容は↑のオカケンさんのご意見のとおり、「FACING THE ANIMAL」part2というような感じですね。キャッチー&メロディアスな曲も増え、以前までの「ダレ」は少なくなっています。ただ定番の「どこかで聴いたフレーズ」は、やはりあります(苦笑)。ドゥギーに関してはネガティヴなイメージばかりでしたが、聴いてみると普通に堂々と歌い上げていたので、一安心…。 あとは初期の頃のような、良い曲をコンパクトにまとめた(たしかに曲数はちょっと多い)アルバムを創ってくれれば、また少しは御大人気が復活するかも!?
ここ何作かでのインギーのアルバムは曲の出来が悪く、繰り返し聴くようなことが殆どなかったのだが、今度のアルバムは曲がなかなか充実していて良いと思う。 どの曲をとってみても過去の焼き直しのようにも聴こえるが、全16曲を長いと感じることなく聴くことができた。 頭3曲は抑揚のない並みの出来栄えの曲だが、続く「SHIP OF FOOLS」、「ATTACK!!」、「BAROQUE & ROLL」のたたみかけは素晴らしいし、ストレートなハード・ロック「MAD DOG」や「IN THE NAME OF GOD」もかっこいい(前者ではデレクのキーボードが最後でちょこっとだけ主張している)。 「VALHALLA」は7分近くある比較的長めの曲だがだれることはない。 「TOUCH THE SKY」は「YOU DON'T REMEMBER~」に、「IRON CLAD」の出だしの歌メロは「RISING FORCE」に似ている気もするが悪くない。 でもボーナストラックの「NOBODY'S FOOL」は「ALL NIGHT LONG」しすぎ(笑)
曲はかっこいい曲そろってると思います。in the name of godとかvalhalla、iron cladなど。でも曲作りの視点でいうと幼稚さが…。個人的にyngwieは練った方がいいもの作れる人だと思ってます。まあHMはそんな作り込むものではないのかも知れませんが。baroque&rollはyngwieのテーマともいうべきタイトルですが、far beyond~がちらつき過ぎて…。ドゥギー・ホワイトの歌が全部ピッチ低いのも気になります。とくにtouch the sky とかいい曲なのに歌が何ヘルツか低い。これはドゥギーの味ではなしにミスだと思います。絶対音感のyngwieがあれでokしちゃいけませんよね。いいボーカリストだとは思うのですが。色々言いましたけど結構聴いてます。なんだかんだで好きです。でも曲順はどうしても理解出来ません…。何故にrazor eaterが1曲目?
「RAINBOW四代目フロントマン」の肩書きも今は昔。最近じゃすっかり便利屋シンガー稼業が板に付いたドゥギー・ホワイトを迎えてレコーディング、'02年に発表した12thアルバム。 CDをトレイに乗せると表示される《16曲:73分》という超ボリュームに、いきなりテンションが下がります(苦笑)。最終的な絞込み作業をさぼったのか、とにかく仕上がったものを片っ端から収録していったような本編は、楽曲の出来・不出来の差がかなり大きい。というか、イングヴェイのアルバムでここまで収録各曲のクオリティにバラつきがあるのって初めてでは・・・。 ドゥギーのVoに関しても、伸びやかな歌唱はイングヴェイの作り出す楽曲に良くマッチしているのですが、勢い任せでフックに乏しい歌メロが彼の実力を十全に活かしきれているとは思えません。特に前半の楽曲にそれは顕著で、いっそのこと3曲目の“VALLEY OF THE KINGS”他、1、2曲を除くアルバム前半の楽曲はばっさりオミットして、9曲目の疾走ナンバー“IN THE NAME OF THE GOD”から本編をスタートさせた方が、クオリティ的にも収録時間的にも丁度良かったのでは?なんて思ったりも。 実際アルバム後半には、勇壮且つキャッチーな“VALHALLA”、Keyが良い仕事している“TOUCH THE SKY”など優れた楽曲が並んでいますし。中でも疾走ナンバー“IRON CLAD”はイングヴェイ流HMの真骨頂が堪能できる名曲ですよ。