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DUALITY CHAOS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-10-29 11:50:53)

2013年発表の7曲入りEP。

フランス産の独りブラックのデビュー作という事ですが、これがかなり高品質なメロデス寄りシンフォニック・ブラックで驚きました。メロウなリードギター、刻みを多用したメタリックなリフなどバンド部分はかなりメロデスに近い感じですが、耽美なメロディ使いやソプラノの導入による耽美さの演出や、時折エスニックやインダストリアルな味付けが入る構成など、様々な要素を取り入れてドラマティックでシネマティックな音楽を構成しているという感じ。

独りブラックとしては音はなかなかに骨太で、ヴォーカルのグロウルもそれなりに迫力があって悪くないですね。個人的にかなり耳を惹いたのが、リードギターによるメロディ。特にオープニングが終わっての2曲目、まるでRPGのラスボス戦のような、哀愁が漂いつつもヒロイックなメロディを奏でていて、思わずグッと来てしまいました。このリードギターのメロディの傾向で、よりメロデスっぽく聞こえるように思うんですよね。

デビュー作ながら、メジャー志向かつかなりのクオリティのものを聴かせてくれる作品。邪悪さやアングラ感こそ希薄なものの、シンフォ系好きであればチェックしておいて損はないでしょう。



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