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In the Presence of Death (Usher-to-the-ETHER)


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In the Presence of Death

2013年発表の6th。

このバンドの作品は初めて聴きますが…路線としては、デスメタル的なヘヴィネスとブラックメタル的邪悪さを上手く合わせた、マッシブで力強いエクストリームメタルですね。このバンドはかなり知名度の高いテクニカルメタルバンドCONCEPTIONのメンバーが絡んでおり、尚且つ93年より活動するキャリアの長いバンドであるというプロフィールのせいか、エクストリームメタルの中でも伝統的なメタル本来の熱さが強いように思います。

音質にしろフレーズにしろ、「キレがいい」という印象のアルバムなんですよね。ブラストで攻めるパートは暴虐に、ミディアムパートは重量感と躍動感を上手く両立させつつ力強く、刻みを多用するギターワークは厚みがありつつも、トレモロリフやソロを聴かせるべき部分ではかなりメロディアスに攻め…と、ツボを押えた曲作りがとにかく光ってる感じ。プロダクションもクリアさ・ヘヴィさどちらも兼ね備えた良質なもので、楽曲共々かなりハイレベル。

ただ、邪悪さで暴虐なエクストリームメタルながら、音楽としてごく真っ当なクオリティの高さ、メタル本来の熱さが前に出ているためか、ブラックメタルにありがちな陰険なムード、世を拗ねたようなネガティビティがあまり感じられない音なのが、私個人のツボからは若干外れるんですよね。とは言っても、間違いなく良盤以上だとは思うので、気になった方は是非。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2014-09-26 22:28:56)