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WORTHLESS LAMENT
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解説 - WORTHLESS LAMENT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2014-09-22 21:37:27)

2014年発表の1st。

メンバーが関与しているCOLORLESS FORESTの作品がかなり素晴らしかったのと、国内のレーベルからのリリースという後押しもあって購入に踏み切りましたが、こちらもまた素晴らしいですね。優れたディプレッシブ・ブラックであることはCOLORLESS FOREST同様ですが、音響的な演出力に秀でていたあちらに対し、この作品はメロディの良さが特に際立っているように思います。

この作品、メロディにおける、「叙情・哀愁」と「鬱・絶望感」のバランス感覚が凄く良いんですよね。単に物悲しかったり、救いが無かったりするだけでなく、例えば不安感や嘆き、虚無感などの様々なネガティブな感情が、渦を巻いているような印象。その様をトレモロだけでなくリードフレーズも交えたギターワークで、非常に美しく描いてます。

鬱ブラックとしては展開に起伏もあり(疾走パートもある程度ある)、リードギターがメロディを担当する箇所の多い音像はメタリックとも言えるかも。こうした要素から、鬱ブラックとしてはかなり聴きやすい部類になると思うんですが、だからといってカルトでマニアックなバンドと比較しても、鬱感情の濃さでは全く劣りませんね。むしろ、今まで聴いた鬱ブラックの中でもトップクラスに素晴らしい作品だと思います。

ネガティブで美しい音が好みであれば、ジャンルのファン以外でも共感できそうな作品。こんな素晴らしい作品が国内のレーベルからリリースされたというのが、本当に嬉しい。でも帯コメントの「最悪な悪夢」って…馬から落馬的な?いくらバンドメンバーがロシア人で日本語分からないからって、ちょっとナメ過ぎなのでは(苦笑)。むしろ「美しい悪夢だぁ…」って感じ。首切り破沙羅的な意味で(笑)。



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