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The Ballad of Ray Garraty / South of the Earth
タイトルと歌詞から推察するに
スティーヴン・キングの『死のロング・ウォーク』に
着想を得ているのかな?
表題は“バラード”ですが、アルバムを締め括るに相応しい、
エピカルでドラマティックな大作曲で、朗々歌い上げるVoと
燻し銀のGがその表現力を如何なく発揮しています。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-01-05 23:16:58)


South of the Earth

強烈な横ノリ感を生み出すGリフからインプロヴァイズされたGソロまで、トニー・アイオミばりのスモーキーなGワークで「黒いアイオミ」の異名を取る黒人ギタリスト、アルフレッド・モーリス三世率いるドゥーム・メタル・バンドが、'13年に発表した5th(4th?)アルバム。
BLACK SABBATHの名曲をバンド名に戴くだけあって(そもそもサバスのトリビュート・バンドとして活動をスタート)、志向する音楽性も、自分のようなこの手のジャンルに疎い人間でも「おぉ、ドゥームだ」と一聴瞭然なぐらい、コッテコテのドゥーム・メタルをプレイ。
低音から高音までシアトリカルに行き来する様が、さながら「邪教の司祭」といった趣きのVoと、ドライヴしまくるBに、振り下ろされるハンマーの如きDsとが、収録曲1つ1つのキャラ立ちを明確にすると共に、アップテンポの⑥や緩急を飲み込んだ⑧等を本編に織り交ぜることで、かったるいドゥームにありがちな冗長感を排除。サウンドを重厚且つダイナミックに引き締めます。
ピアノをアクセント的に用いて、アルバムをドラマティックに締め括る名曲⑨の荘厳な存在感が、本編のクオリティの高さを雄弁に物語る1枚でした。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-01-04 14:53:46)


The Passage

黒人ギタリスト、アルフレッド・モリス3世率いるドゥーム系HM/HRバンドが1994年にリリースされた2nd。ドラマーとシンガーが変わり前任者とはタイプが違うメロディックな歌唱スタイルを取るマッチョなダン・ミカラクに変わりサウンドも多少は変化したように感じますね。基本は黒いアイオミの異名を持つアルフレッドのギターをあの音で聴かせる事なんですが、歌い手の質が変わる事で、ねっこいドヨーンとしたリフワークはそのままにメロディアスな面も膨らみ前作よりも楽曲にメリハリが出ています。70年代のカラーにロニー時代を加味したスタイルに近いものの、やはり感触がダークでミステリアスな時代のサバスを意識するスタイルこそこのバンドの魅力と思えるので、若干の広がりを持たせる事で、とっつき易くさせた事はモデルチェンジとして成功、酔いどれ感も上々にヘヴィなギターとウネリを上げるリズムが走る姿は魅力的です。

失恋船長 ★★★ (2014-11-23 13:26:39)


Black Night

黒人ギタリスト、アル・モリス三世率いるメリーランド出身の4人組が1993年にリリースした1st。所謂ブルースベースの70年代サウンドは初期サバスを彷彿とさせるもの、US産ですからそこまでの情念はありませんが、ドンヨリとした鈍重リフワークはまさにドゥームロック、独特の間とウネリを上げるリズムの中毒性も高く酔いどれ感もハンパないです。ギターも黒いアイオミの異名を持つ男だけにゴン太な音色はヘヴィ極まりない、レトロでヴィンテージな音が苦手な人は厳しいでしょうし速いのがメタルという方にも向かないでしょうがサバス譲りの魔術的な香りと乾いた70年代サウンドの再現に混じりッ気なしの純度の濃さに咽びます。

失恋船長 ★★ (2014-09-05 14:31:41)