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Some Other Time / I Robot / THE ALAN PARSONS PROJECT (デルモンテ古呉)
Tokyo / Bloody Tourists / 10CC (MK-OVERDRIVE)
Run Away / Ten out of 10 (us Version) / 10CC (MK-OVERDRIVE)
I'm Mandy Fly Me / How Dare You! / 10CC (MK-OVERDRIVE)
Art for Arts Sake / How Dare You! / 10CC (MK-OVERDRIVE)
Dreadlock Holiday / Bloody Tourists / 10CC (MK-OVERDRIVE)
The Things We Do for Love / Deceptive Bends / 10CC (MK-OVERDRIVE)
Donna / 10cc / 10CC (MK-OVERDRIVE)
I'm Not in Love / The Original Soundtrack / 10CC (MK-OVERDRIVE)
No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
I'll Be the One / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Thief / Over the Edge / MICKEY THOMAS (火薬バカ一代)
Loving You / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Mean Mean Jemima / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Friends Are Hard to Find / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Over the Edge / MICKEY THOMAS (火薬バカ一代)
Get down / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
We're for the Dark / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Believe Me / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Watford John / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
It Had to Be / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Blodwyn / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Without You / Our Kind of Soul / DARYL HALL & JOHN OATES (MK-OVERDRIVE)
Without You / Music Box / MARIAH CAREY (MK-OVERDRIVE)
Midnight Caller / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Love Me Do / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
I Don't Mind / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
I Can't Take It / No Dice / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
I Can't Believe In / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Keep Your Country Tidy / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Old Fashioned Notions / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Rockin' Machine / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Turn Around / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Back Again / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Moonshine / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Saville Row / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Rock 'n' Roll Contract / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Passed Fast / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Keep Believing / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Hey Mr Manager / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Lay Me Down / Head First / BADFINGER (MK-OVERDRIVE)
Where Were You When I Needed You / Let's Live for Today / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Where Were You When I Needed You (single version) / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
You Baby / If You Can Believe Your Eyes and Ears / THE MAMAS & THE PAPAS (MK-OVERDRIVE)
You Baby / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Tell Me / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
You Didn't Have to Be So Nice / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Tip of My Tongue / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
I Am a Rock / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Only When You're Lonely / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Mr.Jones (Ballad of a Thin Man) / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Eve of Destruction / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS (MK-OVERDRIVE)
Where Have All the Flowers Gone / Indigo: Women of Song / OLIVIA NEWTON JOHN (MK-OVERDRIVE)
Where Have All the Flowers Gone / Last Days and Time / EARTH WIND & FIRE (MK-OVERDRIVE)


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Some Other Time / I Robot / THE ALAN PARSONS PROJECT
繊細なイントロ、ヴォーカルパートを経てダイナミックな展開。もう少し長くても良かったのになぁ

デルモンテ古呉 ★★★ (2024-10-12 16:34:53)


Tokyo / Bloody Tourists / 10CC
10CCが分裂して2作目となる"ブラディ・ツーリスト"を"トロピカル・ラヴ"から聴き進めてB面に行くと3曲目に気になるタイトルが。ERIC STEWARTの単独作で曲調こそ全然日本的ではないものの、歌詞は日本てんこ盛りで微笑ましいと言うか典型的なガイジンさんの日本に対するイメージの羅列ですね。また大人しい中にもどことなくエリックが来日時に感じたであろう東京のパワーみたいなものが聴き取れます。シングルとしてはB面にすらカットされずアルバム収録曲に留まりました。"こういうのもありますよ"程度に考えて頂けば。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-08-17 01:47:22)


Run Away / Ten out of 10 (us Version) / 10CC
8thアルバム"ミステリー・ホテル"はまず1981年に英国でのみリリース、翌'82年に4曲も差し替えて米国でリリースされました。その差し替え曲のうちANDREW GOLDと共作した"The Power of Love"、この曲、"We've Heard It All Before"の3曲がシングルです。折しも10CCデビュー10周年、当初の偏屈ポップバンドと言われた作風はすっかり影を潜め(日本で言う)AORに変貌を遂ましたが、結果は全英でも50位止まり。時代にそぐわなかったからという評もありますがそんな筈はなく当時はAOR全盛、むしろAOR路線を行く10CCなんて"らしくない"からというのが多分的確な原因でしょう。イントロで"I'm Not in Love"を彷彿させるコーラスも入り、バンド名を伏せて聴いてみれば極上のラヴソングですよ。そして当時は英米両ヴァージョンが存在した本アルバム、2006年にUK盤をベースとして差し替え4曲を含む7曲をボートラで加えた17曲入りへ一本化して再発されています。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-16 02:06:46)


I'm Mandy Fly Me / How Dare You! / 10CC
1976年3月リリースの12thシングルでERIC、GRAHAM、KEVIN・3人の共作です。いきなり2nd"Sheet Music"収録の"Clockwork Creep"がイントロ代わりに流れるところからして一筋縄ではいかない予感。案の定飛行機に乗ってからは完全に空想の世界が展開します。どうやらERICが実際飛行機に乗る時に見た"Cyndi Fly Me"というポスターがヒントになってこんなにドラマティックな曲が出来たとか。さて本作を最後にKEVINはLOLと共にバンドを去るため4人体制では最後のヒット曲となります。まぁヒットと言っても複雑な曲はアメリカ受けが悪いのか全英6位に対し全米では60位止まりでした。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-15 01:57:31)


Art for Arts Sake / How Dare You! / 10CC
4人体制で最後となる1976年1月の4thアルバム"びっくり電話"に先立つシングルとして'75年11月にリリースされた"芸術こそ我が命"です。"I'm Not in Love"と同じくERIC STEWARTとGRAHAM GOULDMANの共作ですが、全体にプログレ色が一層濃厚でミステリアスなイントロからハードポップ、更にドラマティックな展開に至る構成はまさに芸術。対して歌詞はカネと女の亡者が主人公という現実的な生々しいものとなっています。全英5位、全米では83位という結果も納得ですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-14 01:19:21)


Dreadlock Holiday / Bloody Tourists / 10CC
そうそうカリビアン調のゴキゲンなこの曲も聞き覚えありました。1978年7月リリースの10CC流レゲエナンバー"トロピカル・ラヴ"です。歌詞は"嫌よ嫌よも好きのうち"みたいなもんでしょうか。反動形成ってやつですね、どこまで捻くれりゃ気が済むんでしょう。正式メンバー2人だけになりながらサポートメンバーでやり繰りしていたERICとGRAHAMの共作。結果は全英1位、全米44位と事実上10CC最後の大ヒットでした。相変わらずの酷暑に見舞われる中、思い出してしまった以上ゆく夏を惜しむBGMはコレで決まりですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-13 00:44:39)


The Things We Do for Love / Deceptive Bends / 10CC
恐らく私の中では初めてそして唯一リアルタイムで記憶にある10CCの曲がコレ。適度にポップなのがお気に入りで10CC一番の名曲と思います。1977年5月リリースの5thアルバム"愛ゆえに"に先行して'76年12月にリリースされ全英6位、全米5位まで上がる大ヒットを記録した13thシングル"愛ゆえに"と邦題に関してはジョークと言うより適当。本作から正式メンバーはかの"I'm Not in Love"を作曲したERIC STEWARTとGRAHAM GOULDMANの2人だけになり、人気は維持しながらもヒットという点では失速へ向かう中で最後の快挙でした。アルバムの原題は"トリッキーに曲がった人を欺く道"とでも言いましょうか、その先行シングルもどこか引っ掛かりと一捻りある内容となっています。好きな人、好きな物事のためには無駄なことまでしてそれでも満足、実際あるあるですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-12 01:43:07)


Donna / 10cc / 10CC
1972年9月リリースの10CC・1stシングルです。いきなり"Oh! Darling"をファルセットで始めたかのようなジョーク炸裂。パクリじゃなくてパロディ、ここが重要ですから間違えないで。ファルセットからしてテープを早回ししただけのフェイクですと。じゃぁこのスタジオライヴ風PVは何なんじゃ? 4人全員が"優れた"ソングライターである10CCのこと、この曲もギター・LOL CREMEとドラムス・KEVIN GODLEYの共作で全英では2位まで上がる大ヒットとなりました。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-08-11 01:55:09)


I'm Not in Love / The Original Soundtrack / 10CC
1975年5月リリース、本国全英1位、全米でも2位を記録した10thシングル。パッと聞き爽やかな印象あれどよくよく聴き進めれば624人分に増幅されたというコーラスの合間に語りと言うか呟きが入るなどかなり不気味な曲です。そっちの効果で涼しくなれるという意味では夏向きですかね? ヒネクレか反語もしくは反動形成とも取れるタイトルや歌詞は、変人と言われることもあるらしい作曲者のERIC STEWARTが自分の妻に"愛してると繰り返し言ったって何の意味もない"と言ったことが発端だとか。洋楽でもブリティッシュは後回しだった私のこと、リアルタイムで聞いたかもしれませんが認識したのはかなり後でした。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-31 01:57:18)


No Dice / BADFINGER

時は1990年代前半、CDの登場からまだ10年程で新品/中古問わずCDショップ巡りが盛んだった頃、ふと(B)-BADFINGERの所で目にした鎖帷子みたいな素材のビキニを着てこちらを指差す妖しい女性のジャケット。それまでも見覚えはあったが当時の私はJ-POPの方が楽しく洋楽から離れていまして、BADFINGERにしても"Come And Get It""Day after Day""Know One Knows"、アルバムはピート亡き後トムとジョーイで再始動の"Airwaves"しか認識していなかったため見事にスルー。その後いつの間にか買って手許にある当時の輸入盤を聴きながらのレビューです。1970年11月リリース、BADFINGERに改名してからは2nd、IVEYSから通算すれば3rdとなる本作の売れ行きはと言うと、USチャートで最高28位となるも本国UKではランキング外。折しもBEATLES解散騒動最中のこと、どうやらアップルレーベルに居続けたことが彼らの命運を分けたらしく、当初MAL EVANSプロデュースでレコーディングしながら並行してRINGO STARRのシングルやGEORGE HARRISONのアルバム制作セッションに参加させるハードスケジュールを見かねてGEOFF EMERICKに交代したために発売が半年も遅れたとか。上手くいかないのはアルバム制作だけでなくシングルリリースも同様で本作からのシングルは5.とUK盤におけるそのB面8.のみ。6.は他アーティストにカバーされてヒットし有名になっただけで、彼ら自身によるオリジナルのシングルは出ていません。No Dice…振ったサイコロが台から飛び出してノーカウント、無効になって"駄目"だという意味ですから、まだ悪徳マネージャーに捕まる前のこの時点でもうアップルを離れるべきだった、そんな状況を暗示するタイトルな気がします。最後はどうでもいい話、女性の上半身が写るジャケットは開いた状態で下半身も現れるようになっているため、綴じ目が左になるように収めるとタイトルや女性の頭が右へ横向きに倒れてしまうんですね。という訳で買って見て聴いてください。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-18 01:19:11)


I'll Be the One / No Dice / BADFINGER
"No Dice"1992年版CDのボートラ5曲目、トラック#17にしてエンディングテューンは新加入のジョーイを含む4人の共作となるカントリーロックまたはソフトロックです。シンプルなメロディの繰り返しは突き詰める余地がありますが、仄々としたコーラス、ハーモニーはバッドフィンガーならではのもの。聴いているこちらからビートルズの後継はYou'll be the oneだ!とエールを送りたくなる、1970年当時未収録だったのが惜しまれるナンバーです。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-17 02:00:32)


Thief / Over the Edge / MICKEY THOMAS
爽やかさと哀愁、親しみ易さとロックのエッジが
バランスよく同居したメロディアスHRナンバー。
往年の歌唱力は保持しつつ、適度に枯れ感も漂わす
ミッキー・トーマスのVoも曲調にマッチしていますよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-17 00:19:36)


Loving You / No Dice / BADFINGER
'92年版CDのボートラ4曲目即ちトラック#16はドラマーのMIKE GIBBINS作、BADFINGERらしいパワーバラードです。もちろんMINNIE RIPERTONにより'75年にヒットした"Lovin' You"とは類似名の異曲であり無関係。JOEYが書いた前2曲に比べればメロディアスでギターが前面に出ているにも係わらず何かピントがぼやけた感じですね。マイクもいい曲書きますがこれは惜しくも敢闘賞といったところですかな。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-07-16 00:35:25)


Mean Mean Jemima / No Dice / BADFINGER
"No Dice"1992年版CDのボートラ3曲目であるトラック#15も前曲に続いてジョーイの曲です。IVEYS時代からBADFINGER本来の音楽は基本的にポップスでしたが、ジョーイ加入によってだいぶロック寄りに舵が切られました。そういった功績は大きいものの彼の作品が全て優秀かというと否でして、この曲も焦点が定まらず可もなく不可もなくといったところ。ギターオリエントなのは当然と言うことで辛口評価です。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-07-13 01:23:42)


Friends Are Hard to Find / No Dice / BADFINGER
ボーナストラック2曲目であるトラック#14はJOEY MOLLAND単独の作品です。ジョーイがBADFINGER加入前に作ってあった曲を持ち込んだものかもしれません。ギタリストらしくギターが踊ってますが他は悪くはないという程度ですね。ピート、トム、マイクという友を得たからにはもう必要ないという訳で当時は外されたのでしょう、多分。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-07-12 00:50:23)


Over the Edge / MICKEY THOMAS

改名分離とドラスティックな音楽性の変化を繰り返しつつ活躍したJEFERSON STASHIPが、先頃久々に新作を発表したというニュースを耳にして思い出したのが、80年代以降長らく同バンドのフロントマンを務めたミッキー・トーマス(今回の再結成には不参加)が、'05年にOVER THE EDGE Featuring Mickey Thomas名義でリリースしたこのソロ・アルバムのこと。
仕切りはFRONTIERS RECORDSで、プロデューサーはファブリッツオ・V・グロッシー、共作者としてNIGHT RANGERのジャック・ブレイズ、JOURNEYのニール・ショーンとジョナサン・ケイン、SHERIFのフレディ・カーシらが名を連ねている本作で聴けるのは、関わっている面子からも容易に想像がつく通りのハイクオリティなメロディアスHR。
ただ、サイケデリック・ロックからAOR/産業ロックへとJEFERSON STASHIPのコマーシャル路線への方向転換を主導した人物のソロ作ゆえ、もっとボーカル・オリエンテッドな方向に振り切った作風を追求しているものと思いきや、ミッキーの張りのある歌声に加えて楽器陣の聴かせ所もきっちり盛り込んだサウンドは、ポップな中にも存外ロックの芯が感じられる仕上がり。ことにミドル・テンポでキャッチーなアルバム表題曲①、フックに富むサビメロがとにかく絶品の②、爽やかさの中から仄かに哀愁が滲む③、躍動感溢れるパワフルな④、エモーショナルに聴かせるバラード⑤といったハイライト級の逸品が連続する本編前半の出来栄えは出色です。
本プロジェクトはこれ1枚きりで立ち消えとなってしまったのですが、再始動したJEFERSON STARSHIPに対抗して、ぼちぼち新作を発表してくれないものでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-11 23:14:32)


Get down / No Dice / BADFINGER
BADFINGER名義での2ndである本作が発表されたのが1970年。時代は下って1992年再発版CDにはボートラが5曲プラスされました。そのトップを切るトラック#13はメンバー4人の共作によるワイルドなロックンロールです。イメージとしてはBADFINGERらしさからちょいと外れて兄貴分のBEATLESよりもROLLING STONESという気がしますが、たまにはこういうのもアリですね。前作がほとんど映画音楽と前々作からのキャリーオーバーなのに対しようやく本領発揮し始めたBADFINGER、"大人しく"してなんかいられませんわな。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-11 02:05:24)


We're for the Dark / No Dice / BADFINGER
リリース当時の"No Dice"最後を締めくくるのはやはりピート作の壮大なバラードです。イントロから全体にアコースティクな曲調、これは…"Eight Days A Week"? いや違いますね、あの曲よりは落ち着いた"お互い足りない所を補完し合おう"みたいなラヴソングとなっています。ストリングスが加わり静かでいながらドラマティックに。だが最終的に向かう所はタイトルの通りで何かバンドの行く末を予感させますね。それも今だから言えることなのであって、ここはまず曲自体をそしてピートの才能をじっくり再評価しましょう。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-08 00:36:51)


Believe Me / No Dice / BADFINGER
TOM EVANSが単独で作った美しいバラードです。Aメロの一瞬だけ兄貴分バンドの"Oh! Darling"なのはご愛嬌、それ以外は安定のBADFINGERらしい雰囲気ムンムン、聴いている方も安心感を覚えます。歌詞はちょっと捻ったラヴソングかな? 何せ本作の2年前あの"Maybe Tomorrow"を作った人ですからね、熱いボーカルも切なく甘いヴォーカルも自由自在。PETE HAMと並びBADFINGERの双璧を成し、PETE亡き後もJOEYとバンド継続を試みたこの人のポテンシャルは相当高いのですよ。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-07 00:47:51)


Watford John / No Dice / BADFINGER
本作時点での新メンバー・ジョーイを含む4人の合作名義になっている、シャッフル調のロックンロールないしブギ―です。ひたすら明るく楽しい曲調ですが、歌詞はわかりやすいけど英国特有のヒネリが感じられます。そりゃまタイトルからして歌詞には入っていないけど英国の地名ですから。見方によってはBADFINGERの代表曲とまでは言わずとも注目すべき重要な曲かと。私的にはエルヴィスの"Don't Be Cruel"に影響されイーグルスの"Heartache Tonight"に影響を与えた? どうでしょうね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-06 02:47:18)


It Had to Be / No Dice / BADFINGER
BADFINGER名義での2ndアルバム、リリース当時で言うとB面3曲目でドラムスのMIKE GIBBINSがいい仕事をしています。失礼とは思っていてもドラマーには豪快で大雑把というイメージを抱いてしまいますが、ここでは短めながらもしみじみとしたアダルトなバラードを作ってくれていて意外な発見でした。バッキングの盤石なサウンドと相まってちゃんといつものイメージ通りバッドフィンガーの曲として成立し、且つ他の3人と異なったマイクの独自性が良いアクセントになっていますね。もうちょっと引き伸ばしてほしかった気もしますがひとまず高評価をポチッと。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-05 01:42:33)


Blodwyn / No Dice / BADFINGER
本作リリース当時のB面1曲目はピート作のカントリー風で、音像だけ聞くとのんびりしてネアカな佳曲です。R&Bからカントリーまで貪欲に吸収するUKアーティスト全般に見られる引き出しの多さを実感できます。ただ歌詞がですね、"My life may not be long"はズバリ重大な出来事の予言みたいだし、"Say You'll take from me what I will give to you"なんてまるで搾取してくださいと言ってるようなもの。尤も当然ピート自身当時はそんなつもりではなく過ぎたから言えることでしょう、それにしても…。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-07-04 01:31:40)


Without You / Our Kind of Soul / DARYL HALL & JOHN OATES
1981年の"Private Eyes"を筆頭にあの頃あれほど聴きまくったホール&オーツも'80年代半ば以降はとんとご無沙汰。私はそんなスタンスでしたが彼らの活動は続き2004年、カバー曲主体の本作でこの曲を採り上げていました。いや、もう素晴らしいの一言に尽きます。オリジナルは寂しげなUKパワーポップバラード、大ヒットしたのはUSアーティストによるスケールアップしたカバーヴァージョン、それも'70年代と'90年代の2回も。さてこのホール&オーツのヴァージョンもシングルで出たようですがヒットはしていません。しかし彼らも完全に自分達のレパートリーへとアレンジして見事な"ブルー・アイド・ソウル"と化しています。名曲はこうやって時には形を変えながらも歌い継がれ聴き継がれ後世に伝えられていくんですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-03 01:38:58)


Without You / Music Box / MARIAH CAREY
本サイト内でいくら検索しても見付からなかったのは、非HM/HRで且つ誰もコメントしていなかったためなんですね。バッドフィンガーがオリジナルでニルソンによるカバーの大ヒットにより知られるようになったこの曲を、マライアは1993年8月リリースの本作でカバー。そして翌1994年1月ニルソンの他界直後"Hero"に続く13thシングルとしてリリースされ、全米チャートで3位止まりの一方全英では初の1位を4週連続キープする快挙。当然マライアもニルソンヴァージョンに準じたアレンジながら、そこは優れたシンガーのこと完全に自分のモノにして歌っていますね。ニルソンへの追悼シングルに留まらない名カバーであり好カバーであります。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-07-02 01:36:22)


Midnight Caller / No Dice / BADFINGER
実は案外好きな人が多そうな隠れ名曲? 私も最近BADFINGERに再注目するようになって知った、甘いメロディが素晴らしいピート作の美しいバラードです。不安げに揺れるピアノのイントロに続く歌メロがストレートながらも胸を打ちます。どうやらピートがドラマーのマイクから聞いた不幸な実話を基に作った曲らしく、特に最後のNobody's gonna help you nowなんて歌詞がもう絶望的ですね。既出の通りBOB DYLANと並び称せられる早世のフォークシンガーTIM HARDINが2年後にカバーしています。Without YouをHARRY NILSSONがカバーした件といい、BADFINGERの曲はシンガー&ソングライターさえもオリジナルそっちのけでカバーしたくなるほど魅力的だということでしょう。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-29 01:11:27)


Love Me Do / No Dice / BADFINGER
お聞きの通りBEATLESのとは同名異曲です。もしかして弟分が兄貴分のデビュー曲を騙ったタイトル詐欺じゃない?と思ったらジョーイの単独犯だったので、曲が出来たタイミングが加入前なら偶然、加入後ならば完全に狙ってただろうからより悪質? いやそんなに物騒な話に持っていかなくとも彼なりのジョークということで。曲自体はキャッチーで悪くないので、見方によってはイケメンなジョーイはプレーボーイだなと適当にあしらって納得しましょう。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-28 01:18:19)


I Don't Mind / No Dice / BADFINGER
新加入のジョーイが早速オリジナルメンバーのトムと合作したバラード曲です。始まりは静かですがサビに向かって盛り上がり、ピアノ主体の伴奏がヴォーカルを引き立てています。そのヴォーカルも歌詞に同調して全体に気怠い雰囲気ですが、サビの瞬間に聴かせる高揚感にハッとします。坦々としているようでドラマティックという不思議な空気感が何とも言えませんね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-27 02:10:03)


I Can't Take It / No Dice / BADFINGER
IVEYSから通算3rd、BADFINGERとしては2ndアルバムのオープニングはピート作の明朗快活なロックンロールテューンです。ピートのヴォーカルがBEATLESのポールっぽくもありますが、本作から加入したジョーイのギターと全体に厚みのある音像で聴き応え充分。この1曲だけでリスナーに"受け入れ"られる要素が存分に伝わってきますね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-26 01:23:28)


I Can't Believe In / Head First / BADFINGER
デモ音源盤の終わり近くに収められたPETEの作品です。いつの時点で書かれた曲か定かではありませんが"降って湧いたような噂"とあるので遅蒔きながらようやくあの男の悪事に気付いた頃でしょう。ややもするとTOMからズバリ真実を教えられた直後かもしれません、もしもそうならまさにPETEの辞世の句と言えます。confessorやらdepressorやらネガティヴなワードからも絶望感が滲み出ています。改めて…合掌。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-25 00:55:10)


Keep Your Country Tidy / Head First / BADFINGER
デモ音源盤に収録されたピートの作品です。これまたギターの伴奏のみでフォーク調の短い曲ですが、即興でひょいひょいサラッと作りました的な雰囲気なのにこうですよこう! さすが才人ピート。もしも当時"きちんと"作り上げてすんなり問題なくリリースされていたらと思うと、その後のピートの件も含めて恨めしい限りです。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-22 01:48:28)


Old Fashioned Notions / Head First / BADFINGER
デモとボートラが11曲収録されたdisc2の中で最も長いトラックがマイク作のこの曲です。disc1のエンディングRockin' Machine同様本職のドラム抜き、こちらはピアノの伴奏のみでこれほどの出来。4分余りの間で曲調がかなり変化に富んでいて最後は寂しげに終わります。その変化も含めて試作的な意味が大きかったと考えられますが、パワーポップにアレンジすれば一層ドラマティックになっただろうと思うと何とも惜しいですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-22 01:30:06)


Rockin' Machine / Head First / BADFINGER
本来はアルバム4曲目に入っていたがCDではdisc1ラストに追い遣られたマイク・ギビンズ作の小曲です。カントリー風の曲調で好ましいのですが"ロッキン・マシンからは一生逃れられないよ"と歌うならもちょっと引き伸ばしても良かったのでは? マイクも実は優れたソングライターなだけにdisc2のデモ音源から持ってきたような雰囲気が残念です。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-21 02:15:02)


Turn Around / Head First / BADFINGER
本作のみ参加のBOB JACKSON単独作品となるブルージーでちょいヘヴィなナンバーです。当然ながらBEATLESの弟分バッドフィンガーがそれまで築いてきた音楽とは似ても似つかず、でも違和感を感じるより先にむしろ却って新鮮な感覚になりました。"抱いていた夢は全て忘れよう""いつになったら振り返ることができるんだ"と歌詞もヘヴィで"When will we ever learn?"なんて私がちょっと前に紹介した"花はどこへ行った"そのもの。色んな意味で名曲としておきます。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-20 01:00:07)


Back Again / Head First / BADFINGER
お蔵入りから25年以上後に日の目を見た本作ではJOEYの抜けた穴を他のメンバーが見事に埋めています。ドラムスのMIKE GIBBINS作となっているこの曲も、弾き語り風の哀愁味が滲み出るフォーク調の隠れ名曲。マイクはIVEYS時代既にThink About the Good Timesという曲を書いていますが、今回は"お前が目覚めた時に俺がいなくてもまた帰ってくるからな"と、まるで一旦辞めたPETEがすぐに戻ったのを描いたみたいで歌声ともども生々しいですね。あわよくばJOEYもと期待を込めて? ともあれこれほどの才能が集結したバンドだったんだと改めて認識できます。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-19 01:45:36)


Moonshine / Head First / BADFINGER
ピート作の超短いインストに続くのはピート以外の3人:トム、マイク、ボブの共作になるバッドフィンガーらしい美しいバラードです。"何もかもお見通し""今は離れ離れだけど絆は繋がっているさ"とmoonshineを何かに、或は誰かに例えていますね。ジョーイ? アップル? どうとでも想像できますがそんな過去のしがらみ抜きにしても隠れ名曲決定でしょう。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-18 01:37:01)


Saville Row / Head First / BADFINGER
Apple Corpsとそのスタジオがあったロンドンの通りの名・Savile Rowを捩ったと思われるピート作のインストナンバーです。名残惜しさみたいな複雑な感情が表れてはいますが、本当に惜しくもこの短さでは次曲のイントロ的な存在ですね。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-18 01:15:44)


Rock 'n' Roll Contract / Head First / BADFINGER
7年後の復活第二弾Say No Moreに疾走ヴァージョンが収録される、音楽業界に対するプロテストソングのオリジナルです。リメイク版の方が軽く感じてしまうほど怒りを込めた迫力があり、本サイトユーザー諸兄にはこっちをお勧めします。もちろんトム・エヴァンズの作品。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-15 02:00:06)


Passed Fast / Head First / BADFINGER
TOM EVANSと、JOEYに代わって本作のみ参加した元INDIAN SUMMER、ROSSのBOB JACKSONとの共作になるダークなバラードです。確かにギターフレーズを含め全体にメロディアスで、メジャー調になるサビのコーラスはBADFINGERならではと言えますが、やはり"栄光の日々は過ぎ去った"みたいな内容が当時の状況と被ってしまいます。いかにも最早醒め切ったトムが係わった曲という印象ですね。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-14 02:11:22)


Keep Believing / Head First / BADFINGER
蔵出しアルバム3曲目は再びPETE HAMの作品です。TOM EVANSによる前曲がプロテストソングなのとは真逆に、悪徳マネージャーのせいでバンドがガタガタになってもなおまだ"誰かのせいにしたけりゃ全部俺のせいにすればいい、信じ続けていたらわかるさ"なんて人が良すぎますよピートさん。しかもこれがバンドを去ったジョーイを労う言葉だとは。スライドギターを使ったサザンロック風の音像も相まって包容力とスケール感が半端ない曲に仕上がりました。本当に…思い止まれなかったものですかね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-13 02:12:08)


Hey Mr Manager / Head First / BADFINGER
当時の状況を熟知していたTOM EVANSが諸悪の根源たるマネージャーを皮肉った、いやモロに批判した内容のある意味プロテストソング? BOB DYLAN風の気怠そうな歌い方が却って痛快ですね。最後で"こんな争いを望んでたと思うの?"なんて言ってるけどもう遅い、こんな曲があったらそりゃ訴訟が無かったとしても発売差し止めになりますって。曲調がポップな分そんなイタさが残念な"頭で考えた"曲と言えましょう。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-12 01:59:57)


Lay Me Down / Head First / BADFINGER
前作Wish You Were Here完成後ジョーイが脱退したまま1974年12月にレコーディングされていたがワーナーからの訴訟によりお蔵入り、約四半世紀後の2000年11月正式にリリースされた真にピート存命中最後のアルバムです。そんな本作のオープニングを飾るピート作のご機嫌なポップロックテューンは、かようなバンドの実態と裏腹に元気一杯なピートのヴォーカルに全盛期そのままのブリティッシュ・パワーポップな音像が光る傑作です。ただこのタイトルからするとピート、本音はひと休みしたかったのでしょうか、そう思うとカラ元気にも聞こえてしまいます。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-11 01:23:51)


Where Were You When I Needed You / Let's Live for Today / THE GRASS ROOTS
1966年にリリースされたグラス・ルーツの2ndシングル、この曲をレビューするのはこれで3回目。しつこい!なんて言わないで聞いてやってください。前2回は覆面バンド時代のP. F. SLOANとWILLIE FULTONがヴォーカルで、今回はこの後ほぼ恒久的なメンバーとなるROB GROLLによるお馴染みのvoice of GRASS ROOTSヴァージョンです。バッキングのアレンジはフォークロック調で共通だからぶっちゃけどのヴァージョンでもいいじゃん、ってなります。"俺が必要としてた時にお前はどこにいたんだ?"人生においてやむを得ず引き離されることもあり、意図的に距離を置くこともあり、いろんなシチュエーションが頭をよぎりますね。それでも引き摺ってしまう遣る瀬無さかな。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-08 02:46:26)


Where Were You When I Needed You (single version) / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
私が一生聴き続けるであろうと勝手に決めている超名曲"冷たい太陽"には1969年再発まで含めると4ヴァージョン存在するとか。P. F. SLOANとWILLIE FULTONヴォーカルにROB GRILLヴォーカルが2ヴァージョンということですね。しかし改めて聴いてみると思い切り残念な別れの歌ですな。"今更戻ってくると言われてももう手遅れさ"なんて、嗚呼悲しい…。なお歌詞に冷たい太陽は出てきません。恐らくTHE WALKER BROTHERSの"太陽はもう輝かない"(The Sun Ain't Gonna Shine Anymore)に引っ張られた邦題かと。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-07 03:00:17)


Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS

1966年10月にリリースされたグラス・ルーツの1stアルバム。ソングライター兼プロデューサーのP.F. SLOANとSTEVE BARRIを中心に覆面バンドとしてのデビューであり、ヴォーカルはこの2人の他本作限りのWILLIE FULTON、キーボードにLARRY KNECHTEL、ドラムスはTHE TURTLESと掛け持ちの2人、他の楽器は恐らくレーベルDUNHILLのスタジオミュージシャンというクレジットです。当初の収録曲は1.~12.のみで1994年のCD化時に13.・15.~19.をボートラで追加、2005年には14.・20.追加版と更に曲順を変えたリイシュー盤が出ています。後の全盛期を支えるROB GRILLやWARREN ENTNERはまだおらず次作から現れます。楽曲も基本はSLOAN & BARRIのオリジナルですがカバー曲も多く、フォークロックのみならず17.ではBEATLESの"悲しみはぶっとばせ"まで登場するなど、全盛期のGRASS ROOTSから見るとかなり異質な内容となっています。それでも最新版では超名曲であるタイトルトラックがROBヴォーカルを含む3ヴァージョン収録、全20曲に及ぶボリュームで聴き応え充分。私も含め多くの本サイトユーザーがリアタイでは共有できなかったと思われる、1960年代半ばをちょっと過ぎたあの時代に思いを馳せるのも一興でしょう。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-06-07 02:24:41)


You Baby / If You Can Believe Your Eyes and Ears / THE MAMAS & THE PAPAS
タートルズのヴァージョンがシングルヒットになったこの曲をママス&パパスもカバーしていました。デビュー当時からメンバーオリジナル曲が主体だった彼らが敢えてこの曲を?と思いますが、あの時代いい曲はみんなで分かち合って演りましょうみたいな自由な雰囲気があったのでしょうね。作曲者STEVE BARRIとP. F. SLOANが在籍したレーベルメイトのグラス・ルーツによるヴァージョンより更にソフトな仕上がりとなった名カバーです。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-06 03:50:09)


You Baby / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
グラス・ルーツのデビュー作に嬉しいカバー曲がまだありました。P.F. SLOANとSTEVE BARRIの作品で'66年2月にタートルズの3rdシングルとして全米チャート20位のヒットになったポップでコンパクトなナンバーです。ヴォーカルまでこの2人が取っていますからセルフカバーと言えますね。ソフトなヴォーカルでほっこりできます。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-06 02:34:56)


Tell Me / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
オリジナルは超有名・あのストーンズが1964年6月にリリースした初のJAGGER/RICHARDS作曲シングルですね。WILLIE FULTONのヴォーカルが、恐らく同世代であろうミックに寄せたみたいに聞こえるのは気のせいでしょうか。基本フォークロックの本作中この曲だけUKマージ―ビートの世界に入れる名カバーです。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-06-01 00:40:02)


You Didn't Have to Be So Nice / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
グラス・ルーツの1stアルバムに嬉しいカバー曲を発見! "魔法を信じるかい"でデビューしたTHE LOVIN' SPOONFULが1965年11月にリリースし翌年初めに全米チャート10位まで上がった2ndシングル"うれしいあの娘"です。オリジナルから1年経たずしてカバーしたG.ルーツのヴァージョンは、単なるアルバム収録曲の域を超えて曲の良さで高評価が付きますね。とにかく特徴あるリフが"嬉しい"1曲です。歌詞は彼女が素敵過ぎて嬉しいと言うよりも個人的にはそんな自分には勿体ない高嶺の花に片想いの段階と解釈していますが、さて真実は如何に? 単純に"素顔のままで"いて欲しいだけという説もあり…。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-05-31 02:22:23)


Tip of My Tongue / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
1966年後半、グラス・ルーツの4thシングルです。当時は本アルバム収録曲ではなくシングル単体でのリリース、1994年のCD化時にボートラで追加とありがちなパターン。作曲・ヴォーカル共P.F. SLOANとSTEVE BARRIの筈ですが何かパッとしない曲ですね。喉まで出かかってるゴメンという煮え切らない歌詞にやや単調なメロディのため不発に終わりますが、次のシングルでブレイクしますから乞うご期待といったところでしょうか。なお"冷たい太陽"同様ROBヴォーカルで再録ヴァージョンが2ndアルバムに収録されます。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-05-30 01:59:27)


I Am a Rock / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
最初はPAUL SIMONのソロで1965年にレコーディング、翌'66年SIMON & GARFUNKELとして再録し7thシングルとしてリリースした有名曲。グラス・ルーツが同年の1stアルバムで早くもカバーしました。パッと気付くのはイントロのギターにかなりアレンジを加えていること。でもそれ以降はS&Gヴァージョンのオリジナルにサイケ調のギターが心地よい音像に仕上がっています。音楽は色々な試みができるということで敢闘賞。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-05-29 01:51:06)


Only When You're Lonely / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
ソングライターP.F.スローンとスティーヴ・バリを中心とした覆面バンドとしてデビューしたグラス・ルーツ。1966年10月にリリースされた1stアルバムのオープニングを飾るのが、3rdシングルとなったこの曲です。チャートでは最高96位とイマイチでしたが、いかにも当時らしいソフトロック・バラードで個人的にはツボですね。歌詞は自分を都合の良い男だと考えている節がある彼女をたしなめる内容のようです。そう考えると時代柄これもプロテストソングなのかな? まぁ普通に平和なラヴソングと解釈しておきましょう。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-05-29 01:33:01)


Mr.Jones (Ballad of a Thin Man) / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
1965年暮にリリースされたグラス・ルーツのデビュー曲"ミスター・ジョーンズ"です。同時期デビューのBYRDSやTURTLESと同様彼らも1stシングルでBOB DYLANの曲をカバー。ディランのオリジナル"やせっぽちのバラッド"は7コーラスありますがその内4コーラスのみ歌っています。ヴォーカルのWILLIE FULTONも当時の中心人物P.F. SLOANもまだ若かったはずなのに、こんなレコード会社の上役かマネージメントのジョーンズ氏と対立して批判する内容の歌を演っていいの?と引っ掛かりますが、それを言ったら作者のディランでもこの時まだ24ですからねぇ。何にしても後年バブルガム化するグラス・ルーツですが最初はフォークロックだったことがこの1曲だけでしっかりわかりますね。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-05-28 01:23:45)


Eve of Destruction / Where Were You When I Needed You / THE GRASS ROOTS
GRASS ROOTSは1965年BOB DYLANの"Mr. Jones (Ballad of a Thin Man)"でデビューし翌'66年この1stアルバムをリリースしていますが、当時この"明日なき世界"は外され遥か後'94年のCD化に当たりボートラとして初収録されたものです。本作にはこの曲を書いたP. F. SLOANやプロデュースしたSTEVE BARRIがヴォーカルを取る曲もありますが、この曲を始め多くは初代ヴォーカリストWILLIE FULTONが歌っています。若々しくも曲の趣旨に相応しく力強いヴォーカルにフォークロックのアレンジが冴える名カバーですね。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-05-22 01:33:17)


Where Have All the Flowers Gone / Indigo: Women of Song / OLIVIA NEWTON JOHN
全曲女性シンガーの楽曲をカバーした2004年リリースの19thアルバムに収録。ややスローテンポで変調あり最後の方では歌メロも少し変えてドラマティックに演出してますね。何よりもカントリーの妖精から世界の歌姫に成長した彼女の歌声によって聴き易い点が高ポイントです。歌詞はちょっと変わって"Where have all the soldiers gone ~"の節がカットかと思いきや最後"~ flowers ~"に戻った後に1文だけ挿入という構成。この曲はヴァージョンによって"Where have all the graveyards gone ~"の節で終わったり、このオリビアのようにhusbandsがyoung menだったり様々なので聴き比べてみると面白いですよ。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2024-05-18 02:50:07)


Where Have All the Flowers Gone / Last Days and Time / EARTH WIND & FIRE
'70年代半ばから'80年代初めにかけて人気を博したクロスオーバーファンクバンド。1st・2ndをWARNERからリリース、翌1972年COLUMBIA-日本ではCBS SONY-に移籍後初の3rdで超有名な反戦フォークソングをカバーしています。メロディからして聴き慣れた他のバージョンとは大きく違って歌詞以外すっかり別の曲に変わっています。兵士への鎮魂歌という側面もありますからゴスペル調にアレンジするのはアリでしょうが、ここまで原曲の面影が無くなると残念ながらセンスの鈍い私には付いていけません。弄って弄られて絶えず変化していくのが音楽だってのは理解できますけどね。

MK-OVERDRIVE ★★ (2024-05-16 01:42:28)