2011年リリース、全5曲入りのミニアルバム。VOにレインボー以上にレインボーしているバンドと例えられる国産様式美バンドの最高峰に位置していたテラ・ローザの赤尾和重と同じくメジャーデビュー盤のでギターを弾いていた鈴木広美の二人が名を連ねるとなるとマニアなら期待に胸を膨らませ思わず身を乗り出さずにはいられませんよね。1曲目から期待に応える様式美ナンバーが飛び込み2曲目で昇天必死、やや衰えを感じなくもないが艶やかな歌声は健在だし鈴木広美のテクニカルなギターが随所に見せ場を作り、場面場面で的確なプレイを披露し期待を裏切らない腕を見せてくれたのは流石である。本人の持ち味としては違う見せ方もあるのでしょうが、元テラ・ローザの肩書通りの名演にファンならずとも楽しめるでしょうね。独特の歌詞が印象的なキャッチーな「業火」(火の中に影を思わせる世界観に感涙)、お約束の疾走ナンバー「Don't be so mad」妖艶なミッドチェーン「だれも」この世界観は本当に素晴らしいですね。渋いシャッフルナンバー「太陽」、テラ・ローザではやらなかったブルージーな「砂山」とベテランが叩きつけてきたあいさつ代わりには強力すぎる問答無用の一枚に国産メタルの底力を見せつけられましたね。