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SLAVE DESTROYED
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解説 - SLAVE DESTROYED
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1. Usher-to-the-ETHER (2014-02-19 18:53:20)

2013年発表の6曲入りEP。
大手から出てるのと、正体不明ブラックとの売り文句で興味を持った方も多いのでは。

路線としては、初期BEHERITやVON辺りを多少マシにした様な…というか、意図的にやっているような低音の効いた、篭もった音質が強烈な悪意を感じさせるアーリーブラック/ウォーブラックで、楽曲自体もそれらバンドの衝動性を継承せんとするような、オールドスクールな作風。血腥い音作りに、オカルティックな神秘性漂うトレモロが不気味に映える展開、ナレーションSEを用いた構成など、カルトな雰囲気の演出に余念が無い感じ。

もっとも特徴的なのはヴォーカルで、吐瀉物どころかハラワタまで撒き散らしてそうな「ヴゥオ、ヴゥオ」と吼える低音、痰を吐く前の「カーッ」という音にそっくりなノイジーな高音を、左右のチャンネル操作やエフェクト等を組み合わせ、まるで畦道で蛙の大合唱を聴いているかのようにカオスにミックスして聴かせてくれます(笑)。もちろん歌詞など全く聞き取れません…というか無いと思う(笑)。

ただ、はっきり言ってしまいますが、ちょっとカルト性の演出がわざとらし過ぎるようにも思うんですよね…。特に思いっきりオンマイクにして「カーッ」とやったデスボイス(もどき)は気色悪さこそ感じても、ヤバさや攻撃性が余り感じ取れないというか、作為的過ぎて若干萎えるというか…。血腥い生贄の儀式でもやっていそうな気持ち悪さならいいんですが、これはただ単に唾が飛んできそうで気持ち悪いって感じで微妙。楽曲それ自体は、アーリーブラックの衝動性とオカルトな雰囲気が上手く合わさってて、決して嫌いではないですけど…。

売り文句に釣られて買ってはみたものの、正直これは高い評価は出来ないかもしれません…。どうも世間にはARKHA SVAやABSOLUTE OF MALIGNITY、SILENCERですら作為性が鼻につくという人もいるみたいですけど、そんな人が聴いたら憤死するかもしれません(苦笑)。



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