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1.
めたる慶昭
(2020-08-02 23:15:33)
重松清の「きみの友達」を読了。
松葉杖が必要な女の子、腎臓が悪い友達、松葉杖の弟、その同級生(転校生)の4人をメインに周りの人も章毎に主役にもしたりして10篇の短篇集の形を取りながら、最後に大団円を迎えるストーリー。
第9章は電車の中でしたが、泣けて仕方がありませんでした。
6章位までは章ごとに主人公を変えて、でも軸は既述の4人という単なるオムニバス形式の作品と思いきや7〜8章で趣向が変わり、9章でクライマックス、10章で大団円、後半の4つの章は目が離せません!
友達って何?という問いに対して答えてはいませんが、示唆というか啓示している。
そんな小説じゃないでしょうか。
お勧めします。
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Recent 50 Comments
50.
めたる慶昭
(2021-05-11 22:40:22)
吉村達也の「天城大滝温泉殺人事件を読了。
久しぶりの吉村達也の温泉殺人事件シリーズです。
今回は伊豆地方を舞台に容疑者全員が私こそが真犯人だとそれぞれ主張する中で本当の真犯人は誰だ?
というかなりトリッキーな筋立てでした。
井垣と和久井(特に和久井)の推理が冴えに冴えあっと驚く結論に至ります。
これは秀作ですよ!
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51.
めたる慶昭
(2021-05-24 21:36:02)
アン アギアレイの「グリムスペース」を読了。
凡作でした。
超空間移動能力を持つ女性が主人公で相棒を務めるパイロットの男性が副主人公です。
事故で何人も死に、自分だけが生き残った主人公が縛られていた組織から逃げ出し、アウトローの副主人公と組んで・・・という話ですが、展開が速くかつそれって有り?という納得も咀嚼も出来ない展開も多々有り、不満で一杯になりました。
本国アメリカではベストセラーになり、シリーズ化されているらしいですが、翻訳は本書だけの様です。
続編に全く興味無しとまでは言いませんが、是が非でもって程ではありませんな。
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52.
めたる慶昭
(2021-05-25 22:12:23)
原作 森永あい
著 塚本裕美子
の「山田太郎物語 たたかう青少年」を読了。
元々漫画だったものをノベライズ化したものらしいです。
スーパー貧乏山田太郎は高校3年生で超イケメンで運動神経抜群で頭も良いというあり得ない設定です。
まあ、原作が少女漫画なので有りでしょうが、約250ページでエピソードは3つで1つあたり80ページ程ですか。
漫画は未読ですが、面白い!
特に2つ目のエピソードの夏休みに海の家で一家揃ってバイトに励む話しは馬鹿馬鹿しさが最強で、電車の中で思わず腹を抱えて笑い転げそうでした。
ドラマ化されたらしく、嵐のニノ主演で親友の金持ちぼっちゃまは櫻井だったそうです。
読むとニノじゃなくてオダギリジョーあたりの顔が浮かぶけどね。
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53.
めたる慶昭
(2021-05-29 07:46:42)
宇江佐真理の「黒く塗れ」を読了。
4〜5回目です。
最後の話の「慈雨」は泣けます!
元巾着切り(スリの事)が一人の女に惚れて、指を詰めたが、伊佐次が一度別れさせる。
ひょんな事から互いにまだ諦められない二人を結びつける事になり、初めは反対だった伊佐次が最後にキューピッド役を果たすという筋ですが、子供を持って人間的に一回り大きくなった伊佐次の心意気が素晴らしい!
元巾着切りの直二郎とおさわには幸せになって欲しいと思って泣けちゃうんだよね。
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54.
めたる慶昭
(2021-06-03 05:43:28)
アガサクリスティのナイルに死すを読了。
流石傑作と言われるだけあって面白かったです。
殺人事件が起きるまで200ページ(全体の半分弱)を費やして、登場人物の紹介に当てて、事件発生後の推理にもしっかりと伏線が張られているので、読み応え満点でした。
ポアロ絶好調でしたね。
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55.
めたる慶昭
(2021-06-10 22:52:23)
今井恵美子の立場茶屋おりきシリーズ「由縁の月」を読了。
第20弾ともなれば、最初の頃から時も経っています。
Amazonの書評では、以前の繰り返しの描写が多くしつこい、興醒めすると悪評が目立ちましたが、私はそうは思いませんでした。
年を取ると以前の経緯など覚えておらず、そうかこの話から此処に繋がるんだという具合に助かってます。
つまらなけりゃ読まなきゃ良いだけの事。
ましてや20巻も読み進めて悪評書こうという人の気が知れません。
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56.
めたる慶昭
(2021-06-13 22:59:51)
昨日またブックオフで5冊購入。
牛乳配達退場 シャーロットマクラウド
シャンディ教授シリーズ第10弾
ブラスでトラブル アリサクレイグ
ジェネット&マドックシリーズ第4弾(アリサとシャーロットは同一人物)
ニッポンの単身赴任 重松清
落札された死 ジェーンKクリーランド
アンティークシリーズ第2弾
小樽殺人事件 内田康夫
浅見光彦シリーズ
以上。
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57.
めたる慶昭
(2021-06-17 23:04:58)
パーネルホールの依頼人が欲しいを読了。
もう10回近く読んでますが、何度読んでも面白い🤣。
スタンリーに妻が浮気してないか探って欲しいと依頼人が現れ、調査を始めたらその女が殺されてしまい、自分に容疑がかかった。
真犯人を探し出せと相変わらずへっぽこな探偵振りを発揮します。
子供とテレビゲームをやっていてヒントを得たり、へっぽこながら段々真相に迫って行く姿が微笑ましいんですよ。
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58.
めたる慶昭
(2021-06-28 22:02:23)
重松清のニッポンの単身赴任を読了。
ごく在り来りの単身赴任から南極への単身赴任まで、様々なケースの方にインタビューしており、自分の東北仙台単身赴任時代の2年間を思い出しながら楽しく読めました。
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59.
めたる慶昭
(2021-07-02 08:00:17)
宇江佐真理の君を乗せる舟を読了。
7〜8回目です。
髪結い伊三次シリーズ第6弾ですが、この巻で伊三次の仕える不破の息子が父同様同心になるべく見習いとなります。
シリーズが進むに従って登場人物達も歳を取り変化してきますが、今後主役級の活躍をする不破の息子龍之介改め龍之進(元服に伴う)がこの巻からクローズアップされてきます。
私の理想のおとこ伊三次は今後龍之進を暖かく見守る立場に変化していきますが、その布石となるのが表題作です。
何度読んでも感動出来る私に取って赤毛のアンシリーズと共に一生付き合える素晴らしいシリーズです!
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60.
めたる慶昭
(2021-07-05 22:46:43)
泉麻人の「お子様業界物語」を読了。
私より2つ上ですが、まあ同世代なので頷ける事多々でした。
おかあさんといっしょの二コぷんの話とかサンリオキャラクターの話が特にウンウンそうだったねって感じでしたね。
以前私の勤務先でアイスにキティちゃんやキキ&ララのキャラクターアイスを発売していた事も有り、サンリオは好きなんですよ。
ディズニーよりは全然好きですね。
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61.
めたる慶昭
(2021-07-08 23:56:26)
アリサクレイグのブラスでトラブルを読了。
カナダの警官マドックが親に呼び出されて、父親が指揮するオーケストラのツアー先に行って殺人事件に遭遇する。
しかも、移動中に飛行機が不時着する羽目になり、そこでも殺人事件が発生。
今回奥さんで相棒のジェネットはほぼ出てきません。
しかし、管楽器、弦楽器、歌手の性格の違いとかの紹介が面白く、バンドでもドラム、ベース、ギター、ボーカルで性格の違いとか言われますが、それと一緒なんですね。
興味深く読めました。
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62.
めたる慶昭
(2021-07-20 22:32:23)
内田康夫の小樽殺人事件を読了。
浅見光彦が小樽を売り出すコピーで採用され、小樽を紹介する記事を執筆してくれと招待されて、赴く所から始まります。
前半はかなり小樽の紹介に当てられていて興味深かったですね。
犯人は比較的分かりやすかったですが、話の展開が上手なので不満は有りません。
今の所駄作には当たってないですよ。
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63.
めたる慶昭
(2021-07-30 23:29:36)
今日ブックオフで5冊購入。
内田康夫のイーハトーブの幽霊
浅見光彦シリーズですね。
吉村達也の邪宗門の惨劇
朝比奈耕作シリーズも何冊か読んでます。
重松清のオヤジの細道
夕刊紙の連載コラムの文庫本化。
シャロンフィファーのガラス瓶の中の依頼人
アンティーク雑貨探偵第2弾です。
今井恵美子の永遠に
立場茶屋おりきシリーズ第25弾にして完結編。
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64.
めたる慶昭
(2021-07-31 00:13:52)
ジェーンクリーランドの落札された死を読了。
アンティークショップ経営のジョシープレスコットシリーズ第2弾です。
前作で仲良くなった刑事は近親者介護の為遠く離れた地に居り、いけ好かない別の刑事にいたぶられながら、弁護士のマックスの助けも得て事件に取り組みます。
自分の部下達を疑ったり相変わらずヤナ女ですが、アンティークの蘊蓄は面白いので、まあ読めますな。
干し1つ半ってとこかな。
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65.
めたる慶昭
(2021-08-10 22:40:47)
シャーロットマクラウドの牛乳配達退場を読了。
シャンディ教授シリーズですね。
牛乳配達とあだ名される酪農管理の教授が突然行方不明になる所から話が始まります。
例によってシャンディがスヴェンソン学長から新聞沙汰にならない様極秘に素早く事態を収拾する様依頼(というより命令)されます。
すったもんだしたあげく解決しますが、今回はイマイチだったかな?
終わってみれば成程とは思うものの、犯人がこの人だという事になんか素直に納得出来ない気がしました。
シャンディとヘレンの夫婦漫才みたいなやり取りはいつも通り楽しめましたがね。
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66.
めたる慶昭
(2021-08-25 22:31:12)
シャーロットブロンテのジェーンエア上下巻を読了。
19世紀のイギリスを舞台にしたラブロマンスですが、読み終えるのに忍耐が必要だったかな?
元々亡母の本棚から持ち出して今回は再読でした。
ヒロインジェーンがロチェスターと結ばれる迄の紆余曲折を書いているのですが兎に角大袈裟な表現が多いし、ジェーンの独善的な性格には余り共鳴出来ず、これが古典的名作なのはともかく今でも多くの読者が居るのが疑問です。
まあ、私の読解力が足りないのでしょう。
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67.
めたる慶昭
(2021-08-27 22:07:53)
内田康夫の「イーハトーブの幽霊」を読了。
岩手県の花巻市を舞台に起こる連続殺人事件を浅見光彦が宮沢賢治との関連をヒントに謎解きしていきます。
今回は恋人になりそうな若い女性は出ず、唯一被害者の中3の娘と少し仲良くなるけど恋愛には当然至りません。
ミステリーの内田康夫スレを見ると後期の作品のレベルは落ちるという評価が多いですが、幸い私は今回の9冊目まで駄作には当たっておらず、ホッとしています。
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68.
めたる慶昭
(2021-09-01 23:56:07)
宇江佐真理の髪結い伊三次シリーズ「我、言挙げす」を読了。
伊三次も30代になり、不破龍之進も同心見習いから役碌(給料)を貰う立場に成長し、周りの人々も特に伊三次の息子伊与太、龍之進の年の離れた妹茜が可愛い盛りとなりました。
最後の表題作では、言挙げすることで自分を奮い立たせる事の重要性を龍之進が子供時代の師から学んだ直後、伊三次の家が大火事で全焼し、伊三次に励ましの言葉をかけようとする龍之進が結局何も言えず、伊三次は仕事道具が無事だったからまたやり直しと明るく振る舞う。
この最後の場面に父親の小者でありながら、自分を常に暖かく見守ってくれる伊三次への深い感謝の念が表れていて、何度読んでも只只感動します!
次巻は今まで1冊で1年年を取るペースが一気に10年時間が飛び、益々龍之進が主人公っぽくなりますが、我々愛読者はその後半のシリーズも変わらず惹き込まれるのです。
そういう意味でターニングポイントになる本作でした。
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69.
めたる慶昭
(2021-09-04 16:53:20)
吉村達也の邪宗門の惨劇を読了。
朝比奈耕作シリーズでは、後書きで著者自ら最もお気に入りと書くだけあって、私も同感でした。(花鳥風月シリーズも良かったけどね)
朝比奈耕作30歳前に中学三年生の時のクラス会をやろうという案内にのり、一日前に会いたいという知らせに指定場所に行ってみたら・・・
同級生の女性2人と一緒に洋館に閉じ込められての恐怖劇が開幕!
あっという結末は勿論、そこに行くまでの過程もスリル満点でしたよ。
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70.
めたる慶昭
(2021-09-09 23:45:46)
パーネルホールの俳優は楽じゃないを読了。
前作でピストルで撃たれた主人公スタンリーは学生時代の友人から役者が急死したので、代役でサマーストックの舞台に出て欲しいと連絡を貰い、隣の州のコネチカットまで出かけていき、嫌われ者の舞台監督が殺されて地元の警察と一緒に事件解決に捜査(協力)します。
スタンリーが結構役者として頑張る場面がたくさん有り、見直しちゃったよ!
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71.
めたる慶昭
(2021-09-12 21:57:50)
重松清の親父の細道を読了。
夕刊フジ連載のコラムを文庫化したものです。
私より5歳年下ですが、近い世代なのでウンウンそうだよなって事が多かったですね。
音楽の趣味は矢沢永吉と拓郎や陽水等のフォークソング系と全然違いますが、まあメタル好きはそもそも少数派だから合わなくて当たり前だし。
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72.
めたる慶昭
(2021-09-20 22:50:17)
コリンホルトソーヤーのメリー殺しますを読了。
クリスマスシーズンを迎えた海の上のカムデン。
入居者の1人が死体で見つかりさあ大変。
アンジェラとキャレドニアが今回も大活躍。
登場人物多いですが、上手く書き分けていてすんなり読めます。
真犯人はかなり意外な人物でしたね。
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73.
めたる慶昭
(2021-09-24 15:56:13)
ブックオフで購入。
「一流の客」今井恵美子 立場茶屋おりきシリーズ
「人生はだましだまし」田辺聖子
「長嶋少年」ねじめ正一
「姫島殺人事件」内田康夫
「フクロウが多すぎる」シャーロットマクラウド
の5冊を購入。
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74.
めたる慶昭
(2021-09-25 12:14:47)
シャロンフィーファーの「ガラス瓶の中の依頼人」を読了。
アンティーク物ですがかなり厳しいな。
ヒロインに魅力無いし、展開も納得度低いし、夫とよりを戻しそうな最後だけポイントアップですかね。
何か作者が変に細かい所まで拘り過ぎていて、アンティークは私だって嫌いなジャンルじゃないのにその世界観に入っていけませんでした。
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75.
めたる慶昭
(2021-10-04 23:00:11)
今井恵美子の立場茶屋おりきシリーズ最終巻「永遠に」を読了。
25巻の永きに渡って描き続けたシリーズ最終巻の結末は予想通りでしたが、繰り返し描写が多いものの、シリーズ全体の筋立ても破綻なく書かれ、未完に終わった宇江差真理の髪結い伊三次シリーズには及ばないものの、質の高い作品だったと評価して間違いないでしょう。
後2冊未読(内1冊は購入済)が有りますが、全巻揃えて最初から読み直すのが今から楽しみです。
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76.
めたる慶昭
(2021-10-13 19:37:45)
コリンホルトソーヤーの「旅のお供に殺人を」を読了。
作者最後の作品の様です。
今回はいつもの海の上のカムデンを離れてメキシコがメインの舞台になります。
スペイン語上達の為、2泊3日を3回という年寄りに楽なスケジュールでメキシコとカムデンを行き来する、アンジェラとキャレドニア等カムデン御一行様。
仲間の1人、次いでツアーバスの運転手が殺され、またもや2人が大活躍!
そしてアンジェラにシリーズ最大の危機が。
あとは読んでのお楽しみですよ。
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77.
めたる慶昭
(2021-10-20 22:56:16)
ゲイルキャリガーの「ソフロニア嬢倫敦で恋に陥落する」を読了。
シリーズ最終巻でソフロニア嬢が仲間たちとピクルマン(悪者の組織)の悪巧みを粉砕するという話です。
前巻で悪者に襲われて瀕死の状態となり、人狼となった彼氏のソープとは結ばれるのか?
等どういう結末か興味津々でした。(再読だけど)
飛行船型の学校がピクルマンに乗っ取られ絶対絶命のピンチを迎えますが・・・
今まで出番の無かった人が大活躍したり、ハラハラドキドキ😍しながら読みましたよ。
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78.
めたる慶昭
(2021-10-27 23:04:05)
田辺聖子の「人生はだましだまし」を読了。
田辺聖子は亡母の本棚から何冊か読んで気に入り時折読む作家です。
と言っても小説は恋愛ものが多く、あの顔で書いたのかと思うと吹き出してしまい(失礼)エッセイの方を主に読みます。
本作は70代半ばに書かれた様で、人生の大ベテランならではの含蓄を関西弁で柔らかく書いていて、面白くも勉強になりました。
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79.
めたる慶昭
(2021-11-02 23:12:56)
パーネルホールの「パズルレディの名推理」を読了。
4〜5回目ですが、流石パーネルこのパズルレディシリーズも良い作品に仕上げてます。
パズルレディとして有名なおばさんと実は本当のパズルレディである姪っ子のコンビがパズルを解きながら殺人事件の謎を解く話しで、おばさんの方のコーラフェルトンのキャラが面白い!
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80.
めたる慶昭
(2021-11-05 22:59:17)
金子成人の「付き添い屋六平太天狗の巻」を読了です。
このシリーズ今まで紹介してなかったけど好きなんですよ。
浪人の六平太が用心棒みたいな付き添い屋を始めて口入れ屋からいつ誰に付き添ってと仕事を貰いながら生きてるのですが、様々な展開が有って飽きません。
この巻では暫く行方知れずだった女が見つかりどうやらよりを戻す事を暗示して終了しています。
髪結い伊三次シリーズよりは下だけど、立場茶屋おりきシリーズよりは上ですな。
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81.
めたる慶昭
(2021-11-09 21:32:55)
ねじめ正一の「長嶋少年」を読了。
長嶋の大ファンであるねじめがどんなストーリーを作ったのか興味津々でしたが、流石ねじめ、5年生のノブオを見事に描き、友達や家族との関係性も興味深く書いています。
中でも途中から野球部の顧問となる先生が立教大学で長嶋の一年先輩で一緒に駆けっこして負けたという設定が秀逸でした。
私も長嶋が巨人に入団した年に生まれ、アンチ巨人で中日ファンでしたが、長嶋と王だけは好きで、王は小学生の時に同じ町内(東京都目黒区中根2丁目18番地まで一緒凄いでしょ)に引越して来ました。
756号打った時はサイン欲しい人が18番地を半周するくらい並んでましたよ。家の前も列が有りましたね。
私自身はサイン持ってませんがね。
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82.
めたる慶昭
(2021-11-19 18:24:09)
BOOK・OFFにて5冊購入。
「悪魔が来りて笛を吹く」横溝正史
大昔に読んだかもですが記憶無いので。
「強父論」阿川佐和子
亡くなった父親役への回顧録。
「為吉」宇江佐真理
久々に髪結い伊佐次以外の物、彼女の著作に外れ無し。
「十三の冥府」内田康夫
浅田光彦シリーズ面白いので10冊で区切って次の作家に移ろうと思ったけど撤回して11冊目です。
「半パンデイズ」重松清
彼の著作にも今の所外れ無し。
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83.
めたる慶昭
(2021-11-20 07:55:26)
シャーロットマクラウドの「フクロウが多すぎる」を読了。
バラクラヴァ農業大学の恒例行事フクロウ数え会で殺人が起き、シャンディ教授が解決するのですが、今回はスヴェンソン学長が危機一髪の所を救う大活躍で存在感出してます。
犯人は比較的見当付けやすかったですが、仲間の教授が多額の遺産の使い道でそもそも事件の原因を作りますが、本人も大活躍するので胸がスカッとする秀作ですよ。
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84.
めたる慶昭
(2021-11-22 22:44:54)
宇江佐真理の「髪結い伊佐次捕物控えシリーズ月は誰のもの」を読了。
シリーズ唯一の番外編で「我言挙げす」から「今日を刻む時計」で10年すっ飛ばした穴埋め的な存在です。
火事で焼け出された伊佐次一家がお文伊与太母子と伊佐次に分かれて暮らし、その間お文は実父と偶然知り合い情けを受けて新しい家の目処を立てたり、伊佐次は飲み屋の女主人に仄かな恋心を持ったり、不破龍之進はかつて本所の悪童の首領と仲良くなったりと様々なエピソードが散りばめられ、そこに有る店への放火殺人事件の探索も絡むという270ページの長編ならではの筋立てです。
人情の機微とはこういう事という理想的な例がこのシリーズですが、番外編として楽しく読めました。
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85.
めたる慶昭
(2021-11-28 22:26:10)
パーネルホールの「パズルレディと赤いニシン」を読了。
シリーズ2作目は前作を上回る会心の出来ですよ。
富豪が亡くなり遺産はパズルを解いた者へ譲る、立会人にパズルレディを指名するという遺書が発表されてからの殺人2件、未遂1件と事件が次々に起こり、コーラとシェリーの叔母姪コンビがまたもや事件を解決という話しです。
筋立てが抜群で最後まで犯人も解らず展開もワクワクドキドキします!
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86.
めたる慶昭
(2021-12-02 22:41:16)
内田康夫の「姫島殺人事件」を読了。
大分県の国東半島の先に浮かぶ島が舞台です。
今回浅見光彦は女子大生と女子中学生と絡み、女子大生は結婚か?と匂わせ、女子中学生は被害者の娘という事で力になってあげています。
2つの殺人事件の犯人は珍しく別々ですが、互いに関連していて読み応え有りましたよ。
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87.
めたる慶昭
(2021-12-16 20:56:11)
横溝正史の「悪魔が来りて笛を吹く」を読了。
学生時代か20代の頃に読んだと思うのですが、ほぼ記憶に無く、初読み同様でした。
流石に横溝正史作品の中でも屈指の作品と言われるだけ有って、最初から最後までハラハラドキドキさせる展開で文句無く楽しめました。
昔の貴族が戦後没落していく中の一例として、椿子爵とその周りの家族が取り上げられ、最後は意外な人物が数奇な人生を送った事から連続殺人を犯した事が判明します。
戦後間もない時代が舞台ですが、古臭さを感じながらも筋立ての上手さに惹き込まれますよ。
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88.
めたる慶昭
(2021-12-27 06:13:44)
宇江佐真理の髪結伊佐次シリーズ「明日の事は知らず」を読了。
中でもあやめ供養が秀逸です。
伊佐次が昔掏摸だった直次郎と再開し、花屋として真面目に暮らしてる事を知る。掏摸をやめるきっかけになった女と一緒になり子供も居る。
一転、伊佐次も世話になっている医者の母が急死し、他殺の疑いが有り、医者は近頃出入りの花屋が怪しいと。
普通の作家なら此処で直次郎は前歴があれだからと冷徹に考えるか、足を洗ったんだからと信じきるかどちらかでしょう。
でも伊佐次は信じたいが前歴があれだから信じきれない葛藤に悩みます。
この描写は宇江佐真理にしか出来ない芸当だと思います。
その後使用人が犯人と分かり、医者は無実の者を疑って伊佐次を困らせたお詫びに何かしたいと言い、伊佐次は弟子の九兵衛に廻り髪結用の台箱作成を頼む。
この欲の無さと弟子思いも伊佐次らしく、珠玉の1遍となりました!
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89.
めたる慶昭
(2022-01-06 23:27:11)
パーネルホールの「脚本家はしんどい」を読了。
これも傑作です。
遂にスタンリーの脚本が映画になる!
タイトルは「カラテマスター復讐のマンハッタン」
これとても最初のオリジナルからは全然題材から違うプロデューサーの言いなりの脚本だが、その後主演の若いチビの俳優に好き勝手にセリフを変えられまくり、スタンリーの心はズタズタ。
おまけに殺人事件まで起きてしまう。
日本でも駆け出しの脚本家と辣腕プロデューサーの関係ってこんな関係なのかな?
イヤイヤアメリカならではじゃないかな。
何度も読んでいるのに、セリフ回しが面白くついついクスクスしながら読んでしまいます。
本当にスタンリーヘイスティングスシリーズには外れが有りません!
寧ろ大当たりばかりと言っては褒め過ぎかな?
でも私にはそう映るんですよ。
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90.
めたる慶昭
(2022-01-10 21:23:35)
宇江佐真理の「為吉 北町奉行所物語」を読了。
安心して読める宇江佐真理の作品ですが、今回も期待通りでした。
大店の息子だった為吉が火事で家族を失い、叔母夫婦に育てられ、ある縁から奉行所の中間となっている所から始まります。
途中他の人に焦点を当てた話しが幾つか挟まれ、後半では岡っ引きの娘と一緒になり、下っ引きになりますが最終話で少し後味悪い話が有ります。
此処はケチの付け所でしょうが、著者最晩年の作品であり、筋立てが確かなので違和感は無く、世の中厳しいと改めて思わされる次第です。
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91.
めたる慶昭
(2022-01-21 14:32:06)
ブックオフで購入。
「パンプルムース氏のおすすめ料理」マイケルボンド
初めての作者です。(創元推理文庫)
「なきむし姫」重松清
外れは無いでしょう。
「ヴァイオリン職人の探求と推理」ポールアダム
初めての作者です。(創元推理文庫)
「日本橋本石町やさぐれ長屋」宇江佐真理
まだまだ未読有りますが、この方も外れ無し。
「琵琶湖就航殺人歌」内田康夫
浅見光彦シリーズも今まで10冊ちょっと外れ無し。
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92.
めたる慶昭
(2022-01-25 07:39:23)
内田康夫の「十三の冥府」を読了。
青森県を舞台に津軽地方に大和朝廷より更に古い王朝が有ったという当時実際にも話題になった問題を取り上げ、浅見光彦シリーズ最大の13人も死ぬ(殺人以外にも色々)500ページの力作でした。
事件を追いながらも伝説の言及が良く取材してるなあと感心する程詳しく(他の作品もそうであるものが多い)
中身が濃かったよ!
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93.
めたる慶昭
(2022-01-28 01:42:38)
宇江佐真理の「名もなき日々を(髪結い伊三次捕物余話シリーズ)」を読了。
何回か読み直してますが、三省院様御手留という話しで伊三次の息子伊与太が伊三次の上司(同心)の娘で幼馴染の茜に久しぶりに出会い(さる藩の上屋敷に奉公してたがトラブルを起こし下屋敷に鞍替えとなった)思わず「頑張れお嬢」と叫ぶ下りは何度読んでも泣けてしまいます。
身分は違えどお互い幼い頃から知っており、男女というにはまだいかないが純粋にお互い相手を思いやる心に胸を打たれます。
直木賞は取っていませんが時代小説作家としてナンバー1で間違いありません!
直木賞作家の北原亞以子も嫌いではないですが、亡くなって9年経つ今本屋にはもうほとんど並んでませんが、亡くなって7年経つ宇江佐真理は未だに並んでます。(北原亞以子は没後7年の頃はもう並んでなかった)
直木賞は受賞していなくてもそれだけ人の心の琴線に触れる作品を書いた作家である証拠だと思います!
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94.
めたる慶昭
(2022-02-04 18:15:50)
重松清の「半パンデイズ」を読了。
東京から港町(多分広島県)に小学生に上がる直前に引越してきたヒロシ。
9章に分けて小学校卒業寸前迄が描かれています。
前半はまあまあな感じかな?重松清にしては凡作かな?と読み進めていましたが、後半吉野君との絡みが多くなるにつれて、やっぱり重松清って良いなと思いました。
青春が始まる前の小学生時代だって色々有るよなと。
私自身のその頃の事なんてかなり記憶薄れてますがね。
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95.
めたる慶昭
(2022-02-15 08:31:35)
マイケルボンドの「パンプルムース氏のおすすめ料理」を読了。
子供向け童話「熊のパディントン」シリーズの作者だそうで成程パンプルムース氏の惚けた性格に相棒の犬のボムフリットの活躍等に普通のミステリーやコージーミステリーとも違った味が出てるなと思いましたが、ちょっと異色過ぎてイマイチだったかな。
パンプルムース氏が婦人に誘惑される下りがお色気シーンとして馬鹿馬鹿しかったのもユーモアと取るか悪ふざけととるかだな。
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96.
めたる慶昭
(2022-02-22 23:19:51)
パーネルホールの「罠から逃げたい」を読了。
今作も何回読んでも面白い。
今回スタンリーは依頼人から株主総会の委任状合戦に関連する事で依頼を受け、行動開始するも依頼人にプラス2名計3名も殺され、しかも容疑者としてマコーリフの嫌いな同僚(ベルチャー部長刑事)から濡れ衣を着せられそうになり、自衛の為真犯人を探し始めるというストーリーです。
最後は、ベルチャーに大恥を描かせてスタンリーも読者の私もスカッとする趣向で大助かりでした。
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97.
めたる慶昭
(2022-02-25 08:27:16)
重松清の「なきむし姫」を読了。
本作も良かったです。
夫婦に子供2人。
妻が泣き虫で夫は優しい、上の男の子は優しい小学1年生、下の女の子はやんちゃな幼稚園の年中さん(妻の姉に似た性格)という設定で、夫が1年限定で横浜(と思われる)から神戸へ単身赴任する事になり、泣き虫妻が再会した幼なじみのガキ大将他の皆に助けられながら親子共々成長していくって話しですね。
いつもながら、温かみのある話しで嫌味な奥さんも登場しますが完全に嫌なのではなく、頷ける所も有りにしてるのが作者の優しい所だな。
重たそうなテーマの作品も有るみたいなので、それは避けようと思いつつ、ヒューマンコメディーな作品は今後も読みたい作家ですね。
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98.
めたる慶昭
(2022-03-07 22:58:57)
宇江佐真理の髪結い伊三次シリーズ最終巻「竃河岸」を読了。
3回目位です。
伊三次の息子伊与太は師匠の元を離れ信州へ行き、娘のお吉は父親と同じ髪結いになるべく修行中、不破の娘茜は・・・
不破の息子龍の進夫婦には息子が生まれとなにもかもとっちらかったまま作者はお亡くなりになられました。
実の娘同様かそれ以上に彼等(特に主人公の子供世代)の行く末が気に掛かります。
それだけ江戸時代の話なのに本当にすぐ隣に居るかの様な親近感を登場人物達に抱いているわけですね。
赤毛のアンシリーズと共に生きている限り何度でも読み返し泣き笑いしたいですね。
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99.
めたる慶昭
(2022-03-11 17:35:44)
ブックオフで購入。
「ぐうたら好奇学」遠藤周作
遠藤周作のエッセイは結構好きです。
「長崎殺人事件」内田康夫
まだまだ続ける浅見光彦シリーズです。
「細工は流々」エリザベスフェラーズ
トビー&ジョージシリーズは何冊か読んだけどまあまあ。
「危ないダイエット合宿」カレンマキナニー
初挑戦の作家です。
「幸せのかたち」今井恵美子
立場茶屋おりきシリーズ買い逃していた最後の1巻、これで全て揃いました。
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1. めたる慶昭 (2020-08-02 23:15:33)
松葉杖が必要な女の子、腎臓が悪い友達、松葉杖の弟、その同級生(転校生)の4人をメインに周りの人も章毎に主役にもしたりして10篇の短篇集の形を取りながら、最後に大団円を迎えるストーリー。
第9章は電車の中でしたが、泣けて仕方がありませんでした。
6章位までは章ごとに主人公を変えて、でも軸は既述の4人という単なるオムニバス形式の作品と思いきや7〜8章で趣向が変わり、9章でクライマックス、10章で大団円、後半の4つの章は目が離せません!
友達って何?という問いに対して答えてはいませんが、示唆というか啓示している。
そんな小説じゃないでしょうか。
お勧めします。