この曲の良さに気づいて、Heaven and Hellアルバムは単なる極上の様式美アルバムではなく、もっと大切な何かになった。隠れた名曲という言葉は、「掘り出し物」というニュアンスで使われることが多いが、この曲の場合、存在自体は全然隠れていなくて(これだけの名盤ですから)ある日突然目から鱗が落ちたように深い感動を受ける。ロニーという歌い手は、たしかにHMの教科書的に上手な人ではあるが、HMというジャンルを超えた彼の魅力の本質はこの曲に封じ込められているように思う。この線の魅力を発揮できたのはトニー、ギーザー、ビルの3人だからこそだろうな。そして、ロニー…。ブラックモアと出会う前のロニーの歌って、こんな感じだったんじゃないかなって勝手に想像している。もしそうだとしたら、エルフのアルバムを探して入手したいと思う。エルフを知っている人、実際のところどうですか? 教えてくださいませ。