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ORCUSTUS (2009年)
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ORCUSTUS
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解説 - ORCUSTUS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-04-04 17:57:00)

2009年発表の1st。

ノルウェーのブラック界の重鎮が集まり、クラスト/ハードコアとクロスオーヴァーしたブラックメタルを演るという事で、最近のDARKTHRONEのような音を想像していましたが…確かに、リズム面でハードコア要素を取り入れてはいるものの、それらがブラックから離れるのではなく、オールドスクールに聴こえるように作用していたり、ヴォーカルは典型的なブラックの高音絶叫だったり、Gaahl在籍時のGORGOROTHに近いかなり直球なブラックメタルを演ってます。

GORGOROTHと比べると、オーガニックな暗黒美を演出するトレモロリフが更に重用されたり、野蛮かつオールドスクールな風味を強めるハードコアのリズムを取り入れている分、よりアングラな雰囲気。高音域のノイジーさが強く、ヒリヒリとした殺伐さを醸し出しつつ、決して外で聴けないほど悪くはないプロダクションといい、その音質と呼応するかのような、喉が摩滅しそうな絶叫といい、いかにもブラックの魅力を深く理解した人が作ったという印象。
ただ、人によっては、そのストレートな暗黒表現を、「スーパーグループ故の予定調和」と感じてしまうこともあるようですが…。

しかし、GORGOROTHやENSLAVEDではなくORCUSTUS、LEVIATHANではなくLURKER OF CHALICEの日本盤を発売するDaymareってつくづく不思議なレーベルですよね…ハードコアを通過しているバンドがオーナーの好みらしいから、その関係もあるのかも。あと、相変わらずこのレーベルの解説は参考になるし、読んでて面白いです。



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