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THE CURSE OF CRYSTAL VIPER (2007年)
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THE CURSE OF CRYSTAL VIPER
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解説 - THE CURSE OF CRYSTAL VIPER
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2009-09-24 23:36:00)

才色兼備のフロント・ウーマン、レザー・ウィッチによってポーランドはカトヴィツェにて結成された
4人組パワー・メタル・バンドが、'07年に独インディーズのKARTHAGO RECORDSより発表した1stアルバム。
ファンタジックなコンセプト、マッチョなジャケット・アートワーク、そしてヒロイックな楽曲群が端的に
物語る通り、本作に詰め込まれたサウンドは、MANOWARやIRON MAIDENといったバンドからの影響を叩き台とした、
スピーディでドラマティック、それでいてキャッチーな味わいも備えた正統派パワー・メタル。
その個性確立に大きく貢献しているのが、CRYSTAL VIPERの中心人物でもあるレザー・ウィッチのパワフルなVoであり、
ガテラル系でも、オペラ系でも、ゴシック系でもない、正しく女ロニー・ディオの系譜に連なる彼女の歌声は、
楽曲のキャッチーさを際立たせるだけでなく、マッチョな作風の脂っこさをも中和する絶妙な作用を発揮。これで
曲作りまでこなすんだからホント大したもんだ。(雑誌インタビューでの男前な発言にも大いに痺れさせて頂きました)
力強く朗々と歌い上げるVoに、劇的なフレーズを紡ぎ出すGや活発に動き回るBと、微笑ましい程にIRON MAIDENへの
憧憬が滲み出す③や、疾走感溢れるサビメロのカッコ良さにグッと来る④、壮大且つドラマティックに本編の
クライマックスを飾る⑩といった名曲の数々を収録。国内盤こそ出ていないが、今年リリースされ
高い評価を獲得した2nd『METAL NATION』が気に入った人なら、本作もチェックする価値は大いにあるかと。




2. 失恋船長 ★★★ (2019-11-27 14:31:37)

いつの頃からかTRUE METALなる言葉が声高に叫ばれるようになったのが(真実のへヴィメタルってねぇ、世の中が勝手に解釈を変えただけなのに)、そんな多様化する時代にポーランドから登場したのがマルタ・ガブリエル擁するバンドのデビュー作。リードシンガーのみならず、ギターも弾ける彼女は、バンドの創作面を司るバンドの要なのだが、そんな彼女を支えるのがプロデューサーであり、結婚相手でもあるバート・ガブリエル。この二人がいればバンドは永遠に続くのだろう。ちなみにバートはSkol Recordsの創設者であり、レーベルの志向を考えると、このバンドの音も合点がいきますよね。

紛うことなきクラシックメタルの世界観を踏襲。高揚感のあるメロディと攻撃的な演奏はへヴィメタルのカタルシスを解放するに適していると言え、中世ヨーロッパの世界を下敷きにしたファンタジックかつヒロイズム溢れるサウンドを、ど真ん中で掻き鳴らしている。ハードなサウンドに負けないマルタの歌声もデビュー作ならが堂に入ったもの、何の迷いもなく自らの信じる道を突き進むが故のパフォーマンス力であろう。
何よりも女を売らない無頼なキャラも魅力の一つだ。タフレディといったところだろうか、現代のメタルディーバとして、その存在感を世に知らしめたデビュー作。リードギターであるアンディ・ウェーブの存在もまた、この強烈な世界観を下支えしているのも見逃せません。堅実さと派手さを巧みに使い分けていますね。



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