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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-03-10 20:55:00)

2009年発表の1st。みんな大好き上海アリス幻樂団カヴァー。
…店で流れていたのをたまたま聴いて、即レジに持っていってしまいました。
それこそ「稲妻に打たれたような衝撃」。「私の求めていたメロスピは、これだったんだ…」と。
作風は、ツーバスドコドコや様式美的なクッサクサなリードなど、お約束な要素をたっぷり
詰め込み、女性ヴォーカルによる歌謡的なメロディをフィーチャーしたパワーメタル…
という感じでしょうか。アレンジ、ギターを担当するyuki氏は、YOUNG GUITAR誌のお墨付きを
もらっているというだけあって、クラシカルな速弾きからトレモロリフまで、全編に渡って
聴き応えのあるかっこいいギターが聴けます。隙あらばクラシカルなリードやかっこいい
オブリを入れてくる感じで、思うままに弾いているような様は聴いていて爽快感すら覚えます。
それにもまして存在感があるのが、余りにもキャッチーでクサい歌メロ。
全曲にDRAGON GUARDIANの「我らが嘆きのカルミア」、MINSTRELIXの「Spiritus Mundi」
クラスの歌メロがある、と言えば良いでしょうか。カヴァーだしメロが良いのは当然、という
向きもあると思いますが、私はこれメロの活かし方も相当上手いと思う。
メロスピって、スピードに引きずられる形で歌メロが間延びしてしまう事が少なくない
(あのDRAGON GUARDIANでさえ、2ndではその傾向が見られた)と思うんですが、
このバンドはそこに陥らないし、陥る気配を見せる事すらありません。歌謡曲の中の、
トップレベルのクサメロをそのままメタルに乗せ、メタルとして成立させてしまってる感じです。
また、ここまでクサく聴こえるのは、ヴォーカリストの貢献も相当大きいと思う。
メタルに必要なパワーや上手さがあるのはもちろん、繊細さや歌謡的な親しみやすさまで
備えた素晴らしいヴォーカル。上手いヴォーカルって技巧的になるあまり妙にこじんまりした、
特徴のない歌い方になってる人が少なくないんですが、この人の歌い方はダイナミックで、
起伏のあるメロディをよりメリハリのあるものにしていると思う。
最近、ヴォーカルに「親しみやすさ」があるとメロのクサさが際立つことに気付いたんですが、
この人にはそれすらも備わってる。親しみやすくするあまり、「媚び」や「ヘタウマ」に
陥る事もありません。ああ、ほんと良いヴォーカルだわ…。
正直、上海アリス/東方系ってちょっと食傷気味で、もうYELLOW ZEBRAとか好きな
アーティストだけ追ってればいいかな…とか思いはじめてましたが、ここで開拓を止めなくて
本当に良かったと思う。こんな強烈なカウンターパンチを食らうことになるとは…。
最近ジャパメタも少しずつ聴きはじめてるんですが、ここまでレベルの高いアルバムは
なかなかないですよ。鼓太蝋「Live in the Nightmare」と並ぶ歌謡メタルの神盤。
クサメタラーならマジで聴いた方が良いです。



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