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OMEGA (2008年)
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OMEGA
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解説 - OMEGA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2009-01-15 19:45:00)

2008年発表の7th。
このバンドももうかなり作品数を重ねてきているし、バンドの中心人物であるNarqathは数多くのブラックメタルバンドを掛け持ちしている事で知られているらしいですが、確かにこれは風格すら漂う音ですね…。

アトモスフェアやミニマリズムではなく、メタルの強固なアンサンブルでブラックの邪悪さを描いていく、WATAIN辺りと似たスタイルですが、AZAGHALの方がノイジーで勢いのある音で、よりアングラ感の強い音。ブラックの邪悪さを求めた結果としてメタルとしてのかっこよさが付いてきている雰囲気は、メジャーなバンドとは一線を画すものがあると思います。

出音的には紛れもなく「真性ブラック」そのものという感じなんですが、ギターソロやノーマル声、キーボードなどその手のバンドが割と避けがちな手法も積極的に取り入れつつ、ドス黒い雰囲気作りは一貫している所がこの作品の特徴でしょうか。そのせいか、どの曲も結構フックがあって、聴いてて飽きませんね。音の黒さのインパクトの割にはメロウなリフ捌きも聴け、トゥルーブラック好きにもメロブラ好きにも高く評価されそう。

WATAIN、ONDSKAPT、OFERMODなど最近この手の邪悪なブラックが豊作で嬉しい限り。WATAINの3rdを聴いた時、結構衝撃を受けた(だから事色々なレビューで引き合いに出してしまう・笑)んですが、こっちを先に聴いてたら同じくらい衝撃を受けてたかもしれません。音は厚くクリアなものの、ノイジーなため外で聴くには不向きな感じがするので、少し取っ付き辛さを感じるかもしれませんが、前述のバンドが好きならばこの作品もお勧めです。



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