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ORDER AND PUNISHMENT (RAD A TREST)
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ORDER AND PUNISHMENT (RAD A TREST)
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解説 - ORDER AND PUNISHMENT (RAD A TREST)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-09-25 22:17:00)

2005年発表の4thアルバム。
Encyclopaedia Metallumでも90点以上のレビュー連発と、世間での評価も非常に高い作品。

音の方は、その評価の高さに恥じない、高品質かつ独特なテクニカルデス/グラインド。
プログレッシブな展開で、複雑かつブルータルな曲にも関わらず、リフ捌き一つ取っても魅力的で、むしろどこかキャッチーな印象。ギター・ベース・ドラムの音のせめぎあいが非常にかっこよく、間違い無く第一級のバンドと言っていいクオリティがあると思います。

各パートがこれだけ主張しているのにも関わらず、やりすぎて曲としてつまらなくなる事もなければ、こんなに個性的な音なのに似たような曲が並んだり捨て曲があったりする事もない作曲能力・編曲能力は本当に凄い。音質もクリアで特にベースが良く聴こえ、音量も適正で迫力のある物で素晴らしいアンサンブルをより際立たせています。
また、AKERCOCKEにも通じる、独特の変態性を感じられるのも特徴でしょうか。

それだけでも十分魅力的、かつ個性的なデスメタルですが、彼等の音楽を更に個性的たらしめているのが、母国語の妙な響きを最大限に活かしたヴォーカルでしょう。哀願するような妙に裏返った声で早口に捲し立てたり、呪術的なムードを醸し出したり、野蛮に吠え立てたりしてかなり耳を惹きます。ぶっちゃけ、最初は「キモい…」とか思ってましたが(笑)、聴くうちに彼等の音楽性になくてはならないと思うように。

彼等の音楽を語るのに「ビザール」とか「ファニー」とかの形容詞が使われる事が多いのは曲の独特さ以上に、この変態的なヴォーカルによるものも大きいのかもしれませんね。
解説を読むとホームレス殺しや水の精に殺された少女、娘を誘拐した男からの脅迫など割とグロテスクなテーマを扱っているようですが…このヴォーカルからは想像できないかも(笑)。

もし私がこの作品に点数をつけるなら、前述のレビューサイトのレビュアーの方同様、90点台は付けますね。デスメタルが好きなら一家に一枚持っていて損は無い作品かと。しかしバンドはこの作品を最後に、残念ながら解散してしまった模様…凄く良いバンドなのに。
ちなみに、後のトラックリスト、歌ってる歌詞からして2曲目と3曲目が逆っぽいです。



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